第20話 上流と下々の社交の場
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百代は嫌な記憶を頭を振るう事で、消し去ろうとする。
(ヤメだヤメだ!これからは楽しい温泉――――つまり、愉しい視姦の時間だ!あんな人間観察に情熱なんて注いでいる奴を思い出すだけ損だ!」
「モモ先輩、途中から口から本音が漏れ出てるよ?主に、『愉しい視姦』から」
それを真横で衣服を脱ぎ、タオルで前を隠してる京がツッコむ。
「そんな事気にしない!仲間内なんだからいいじゃないか!」
「他のお客さんの迷惑にならないようにね」
その諌言を無視して、百代はスキップしながら浴場に入る。
視界に飛び込んできたのは美少女たちの体である。
百代の視力をもってすれば、湯気などで邪魔にはならない。
「おーー!美少女――――かと思えば、可愛い妹たちと後輩では無いか!京、これは如何いう事だ?」
「如何いう事も何も、今は私達しかいない――――いや、誰かほかにいるよ?」
京の発見した方へと何ー!?とリアクションを取りながら視線を向けると、そこには小雪の姿があった。
「おっ!ゆっきーじゃないか!!」
「う゛」
ゆっくり静かに浸かっていた小雪は、突如として百代にロックオンされた事に身を捩る。
「肌と髪は最高級パールよりも純白で、瞳はルビーよりも情熱的に赤いマイエンジェル、ゆっきー!私と共に背徳的な一夜を過ごさないかッッ!!」
(お姉様、完全に口説きに行ってるわ・・・)
一瞬で小雪の下に近づき情熱的に寄り添おうとする百代。
しかしその眼は明らかに血走っており、呼吸音も(*´Д`)ハァハァとヤバイ。
だが――――。
「ボク、そっちの趣味無いからお断りします」
バッサリフラれる。
「なん・・・だ・・と!?」
百代はこれまで幾人もの美少女を落として来た実績があったからか、断られた事に驚愕する。
「モモ先輩、あんな感じで迫られれば自分とて怖がると思うぞ?」
一応、クリスの突っ込みが入るが本人はまるで気づいていない。
その横で体を洗っている黛由紀恵ことまゆっちが、京の不審な行動に気付く。
「京さん、何をされていらっしゃるんですか?」
「男湯を覗こうと思ったけど、妻として他所の男まで見るわけにはいかないから、苦肉の策として盗み聞きだけしようかと」
向こうに男湯があるだろうから、浴場での男達の会話を拾おうとする京。
風間ファミリーの面々は本当にエキセントリ・・・・・・個性的だった。
そしてその男湯と言えば――――。
−Interlude−
時間を少し遡り男湯。
風間ファミリーの男子4人は、女子5人よりも早く男湯に向かった。
早々に衣服を脱ぎ取った4人、特
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