暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜story of Liebe~
第4話
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じかよ!もう終わるのにログアウトできないとか止めてほしいよな」

「だよな〜。ま、このままいるのもアリかもな」

「おいおい、冗談きついぜ」

 全くだ、冗談きついぜ。そんなことされたらたまったもんじゃない。そう思いログアウトボタンがあるか確認してみる。

「よかったあるな……」

「ボクもあるよ〜」

「なんだよ聞いてたのか」

「いや〜ついちゃっかり」

 それからしばらくすると終了のアナウンスが流れてきた。

『只今をもってβテストを終了いたします。ゲーム内にいるプレイヤーはログアウトしてください』

 少し離れたところにいるユウキに話しかける。

「ユウキ〜、終了だぞ。ログアウトして帰ろう……ぜ?どうした?」

 振りむいたユウキの表情がなにかおかしい……。

「そ、ソラ……ろ、ログアウトボタンが……」

「は?何言ってんだ?」

「ログアウトボタンがない!!」

 それはあまりにも衝撃的なことだった。
 俺は恐る恐るメニューを開いて見てみる。

「お、俺にも……ない!?どういうことだ!?」

 すると空間が真っ赤になり、【warning】の文字が埋め尽くすかのように映し出された。そして、赤い液体が滴りはじめて人の形になり始める。

「おいおい、なんのイベントだこりゃ……」

「なんか嫌な雰囲気だね……」

 フードの被ったような人の形の物体はこちらを見ているように見える。

『プレイヤー名、ソラ、ユウキ。ようこそ私の世界へ。君たちは選ばれた』

「は?どういうことだ!?」

『既に君たちにはログアウトボタンが消えているはずだ。これはバグではない』

 おいおい、状況を飲み込めないぞ……ユウキに至っては顔真っ青だし

『これから君たちには数か月早くこのSAOのクリアに挑んでもらう。このゲームの脱出方法はただ一つ、アインクラッド最上部の第百層をクリアすることのみ』

「おいおい、千人近い人が一斉に挑んでやっと六層だぜ?それも二か月もかかっているんだぞ!?どんだけムリゲーなんだよ……」

『そしてもう一つ警告することがある。このゲームでヒットポイントゼロになった瞬間に君たちのナーヴギアの機能が作動し、この世界と向こうの世界から永久追放される』

「なっ……」

「嘘でしょ……?嘘だよね……?」

『これは嘘ではない。そしてこの世界はゲームであって遊びではない。君たちの体はこちらで管理してあるため心配はいらない。存分に攻略に励んでほしい』

 そんなこと言われても無理がある……。まず、二人での攻略はほぼ無謀と言える。できても死線をさまようことになるだろう。

「そして一番気になるのはお前の存在。お前は何者だ?」

『私の
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