圏内事件 ー対決ー
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怒気が含まれていた。しかし、一歩踏み出したジョニーの怒声によって上書きされる。
「テメェ……! 状況わかって言ってんのか! 余裕かましやがって、ぶっ殺すぞ!」
「状況……ねぇ」
そう言われて、周囲に視線を巡らす。 そして、隣に並び立った相棒と顔を見合わせ、ニヤリと笑う。
「案外余裕みたいだけどな」
「さて、攻守交替だよっ! 今度はそっちが狩られる番。 イッツ、ショウタイム、ってね!」
大鎌を構えたシィを筆頭に、麻痺から脱したシュミットがタワーシールドとランスを装備し、ヨルコさんたちも決意を固めたのか各々武器を構えて交戦の意を示している。 数の差は6対3。単純に二倍の戦力がこちらにはある。
「あぁ、ついでに言っておくがあと数分もすりゃ援軍が駆けつける。 十倍以上の戦力を相手取る気はあるかね、ハンターさんたち」
「……Suck」
PoHは、苛立たしい気に舌打ちするのが聞こえた。左手を鳴らし、手下を下がらせる。 Pohは、右手の包丁を持ち上げ、まっすぐユーリ達を指し、吐き出した。
「今度は俺らがパーティーに招待する番だ。 大事なお仲間の血と骸で豪勢に飾ってもてなしてやるから、期待しといてくれよ」
包丁を右手でクルクルと回し、ホルスターへと納めると黒革のポンチョを翻し、丘を下っていく。 その後を手下二人が追いかけていくのを見ながら、ホッと安堵の息を吐き出した。
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