1部分:第一章
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ルールは弁えているのである。かなり不快なものを感じているにしてもだ。
「その時はな。ただ何もなくて来るんじゃないよ」
「理由は作るものさ」
また悪びれずに言う政之だった。
「それじゃあそういうことで」
「母さん塩だ塩」
政之が席を立ったところで親父は店の奥に顔を向けて叫んだ。
「こんな性格の悪い奴ははじめて見た。縁起でもない」
「それはいいことで」
政之はその親父を振り返りもせずにこう言うのであった。彼にしてみれば振り返って見るまでもなかった。どんな顔をしているのか手に取るようにわかっていたからだ。何はともあれこれで彼は格安の価格で別格の部屋を手に入れることができたのであった。
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