第一部 少年たち
第四章
神機と己
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
とは比べ物にならないスピードで展開していた装甲を閉じ、刀身形態でヴァジュラの前足を横薙ぎに切り捨てる。身構えることのできていなかったヴァジュラは前足を切られ態勢を崩し、前越しに倒れこむ。
「これで終わりにしよう」
呟くと神機を捕食形態にしてヴァジュラを喰らう。
その圧倒的な捕食形態に私は後ずさりしてしまった。狼? 普通の捕食形態では捕食時にはオラクル細胞が牙の形となってアラガミを喰らう。しかし、この形態は普通ではない。オラクル細胞の形態が牙だけではなく顔がはっきりとわかる。大きく口を開けてヴァジュラを喰らいつくす。
ヴァジュラはそのまま倒れこんで動かなくなった。そして、私は我に返った。
そして、ゆっくりと彼に駆け寄った。
「なんで、そんな無茶するのよ! そんなに戦えるなら回復ぐらいできるでしょ!」
私は強気に攻めながら、横目にヴァジュラを見た。
(取り敢えず、早めにコアを摘出しといたほうがよさそうね)
私は神機を捕食形態にしてヴァジュラのコアを摘出する。これでこいつを完全に倒した。
「ってか、なんで無視するのよ?」
私は彼の腕をつかんだ。全くこっちを見ないから、掴んだ腕を引っ張って、目を合わす。
すると彼は瞼を閉じて、私にもたれ掛る形で倒れこんだ。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ