第30話みんなの心が、ユイに起きた異変
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ジャンプする。
あとどうでもいいけどコイツら吹き飛ばされた時「グハァッ!?」しか言ってねぇぞ。《軍》の断末魔はみんな「グハァッ!?」なのか?なんだよこの《グハァッ!?軍団》。
「まあ安心しろ《グハァッ!?軍団》。『《グハァッ!?軍団》!?』《圏内》じゃどんな攻撃を受けてもHPは減らない。そういう軽いノックバックが発生するくらいで済む」
その代わりーーー
「その代わりに・・・圏内戦闘は恐怖を刻み込む」
ここまで言って逃げ出そうとする男のケツをサッカーボールのように蹴り飛ばし残りの《軍》のメンバーをボウリングのピンのように吹き飛ばす。サッカーボールでボウリングーーー何かおかしいなコレ。
「ヒッ!!」
『ヒエェェェェェェ!!』
「あ、逃げた」
あの程度で情けねぇなぁーーーもっと頑丈になって出直して来い。
「すげぇ・・・すげぇよ兄ちゃん!!」
「ん?」
なんか助けた子供達とサーシャ先生って人がオレに駆け寄って来たぞ。
「初めて見たよあんなの!」
「うん!すごくカッコ良かった!」
「ありがとうございました!」
「え?いや〜・・・アハハハハハ!」
いや〜照れるな〜〜〜!やっぱり人助けって気持ちいいなぁ!アハハハハハ!
「みんなの・・・」
「?」
何だ?キリトにおぶられてるユイちゃんが空に手を伸ばしてるーーー
「みんなの心が・・・」
「ユイちゃん?」
「ちょっとゴメンな」
「何・・・?」
「ユイ・・・どうしたんだ!?」
みんなの心がーーーその言葉を聞いたオレ達はユイちゃんに駆け寄る。もしかしたら記憶がーーー
「ユイちゃん、何か思い出したの?」
「わたし・・・わたし・・・わたしここには、いなかった・・・ずっと一人で、暗い所にいた・・・」
「ユイちゃん・・・何それ?」
ここにはいなかった、ずっと一人で暗い所にいたーーーその意味はオレ達には全く解らなかった。未来がユイちゃんに手を差し出そうとするとーーー
「うわぁぁぁぁぁぁ!!」
目を大きく見開いて悲鳴をあげた。だが、それだけじゃない。
ザザザザザザザザザザ
「お兄ちゃん!ユイちゃんの身体が・・・!!」
「それに何だ!?この雑音・・・!」
未来の言う通り、ユイちゃんの身体がノイズがかかっているかのように歪んでいる。それに耳をつんざくような雑音、心なしか視界も上手く効かない気もする。そしてユイちゃんはキリトの背中から落ちアスナさんに抱き抱えられる。雑音も消えたし、視界も戻ってきた。
「ママ・・・恐い!!ママ・・・」
アスナさんの胸の中で、何かに怯えるように泣きじゃくるユイちゃんは意識を手放し気絶した。
「
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