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ソードアート・オンライン〜隻腕の大剣使い〜
第30話みんなの心が、ユイに起きた異変
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でこの街から出ないつもりのプレイヤーもいる。
だがこの理屈が通らない所があるーーー人が少なすぎる。それこそ見た感じ2000人弱はおろか、100人いるかどうかの静けさだ。

「子供達を返して!!」

『!?』

突然路地裏の方から女の人の怒鳴り声が聞こえた。

「みんな行くぞ!」

『うん!』




******




「子供達を返してください!!」

「人聞きの悪い事を言わないで欲しいな。ちょっと子供達に社会常識ってモンを教えてやってるだけさ。これも《軍》の大事な任務でね・・・」

見つけた。声の響き具合からそんなに距離はないと思ってたけど、思ったより近かったな。そこにいたのは茶髪を後ろで束ねた青いワンピースを着て眼鏡をかけた顔にそばかすの付いている女性とーーー《アインクラッド解放軍》。

「そうそう、市民には納税の義務があるからな」

『ハハハハハハハハハ!!』

納税ねぇ。確かに現実だったら払わなきゃダメだけどーーー仮にもゲームなんだ。別に義務はない。

「ギン!ケイン!ミナ!そこにいるの!?」

《軍》の連中の向こう側にいる子供達の名前を叫ぶ女の人の前に《軍》の男が視界を塞ぐ。

「サーシャ先生!先生助けて!!」

「お金なんていいから、全部渡してしまいなさい!」

「先生、それだけじゃダメなんだ!」

助けを求める子供に全額払えと女の人ーーーサーシャ先生が言うが、どうやら税金だけじゃないみたいだな。

「アンタら随分税金を滞納してるからなー」

「装備も全部置いてって貰わないとなァ〜、防具も全部、何から何までな「そっか、じゃあオレが身ぐるみ剥いでやるよ。お前らの身ぐるみを」グハァッ!?」

正面突破からの後ろにまわって踵落とし。それで昭和ながらのまいっちんぐ発言をしたこの集団のリーダー格の男を蹴り落とす。その隙に娘をおぶった《黒の剣士》、その良き妻の《閃光》様と我妹の《竜の巫女》が子供達の所へ飛び移る。

「おい、おいおいおい!何なんだお前らは!」

「我々《軍》の任務を妨害するのか!?」

「まあ待て。・・・アンタら見ない顔だけど・・・解放軍に楯突く意味が解ってんだろうな!?」

「うっせ、碌でなし連中がい息巻いてんじゃねぇよ。理矢理奪った金で呑んだり食ったりすんだろ?税金泥棒が」

「グハァッ!?」

女子供脅してカツアゲしてる税金泥棒を《竜王拳・竜の樋爪》で再び蹴り落とす。

「恐喝罪、拉致、及びハラスメント発言で・・・全員沈んでろ!!」

『グハァッ!?』

ひさびさに発動、ブレイクダンスのように逆立ちの状態で回転蹴り、《竜王拳・ウロボロス》。こいつで全員サーシャ先生の2m近く後ろに吹き飛ばし、オレもそこに
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