第30話みんなの心が、ユイに起きた異変
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
でこの街から出ないつもりのプレイヤーもいる。
だがこの理屈が通らない所があるーーー人が少なすぎる。それこそ見た感じ2000人弱はおろか、100人いるかどうかの静けさだ。
「子供達を返して!!」
『!?』
突然路地裏の方から女の人の怒鳴り声が聞こえた。
「みんな行くぞ!」
『うん!』
******
「子供達を返してください!!」
「人聞きの悪い事を言わないで欲しいな。ちょっと子供達に社会常識ってモンを教えてやってるだけさ。これも《軍》の大事な任務でね・・・」
見つけた。声の響き具合からそんなに距離はないと思ってたけど、思ったより近かったな。そこにいたのは茶髪を後ろで束ねた青いワンピースを着て眼鏡をかけた顔にそばかすの付いている女性とーーー《アインクラッド解放軍》。
「そうそう、市民には納税の義務があるからな」
『ハハハハハハハハハ!!』
納税ねぇ。確かに現実だったら払わなきゃダメだけどーーー仮にもゲームなんだ。別に義務はない。
「ギン!ケイン!ミナ!そこにいるの!?」
《軍》の連中の向こう側にいる子供達の名前を叫ぶ女の人の前に《軍》の男が視界を塞ぐ。
「サーシャ先生!先生助けて!!」
「お金なんていいから、全部渡してしまいなさい!」
「先生、それだけじゃダメなんだ!」
助けを求める子供に全額払えと女の人ーーーサーシャ先生が言うが、どうやら税金だけじゃないみたいだな。
「アンタら随分税金を滞納してるからなー」
「装備も全部置いてって貰わないとなァ〜、防具も全部、何から何までな「そっか、じゃあオレが身ぐるみ剥いでやるよ。お前らの身ぐるみを」グハァッ!?」
正面突破からの後ろにまわって踵落とし。それで昭和ながらのまいっちんぐ発言をしたこの集団のリーダー格の男を蹴り落とす。その隙に娘をおぶった《黒の剣士》、その良き妻の《閃光》様と我妹の《竜の巫女》が子供達の所へ飛び移る。
「おい、おいおいおい!何なんだお前らは!」
「我々《軍》の任務を妨害するのか!?」
「まあ待て。・・・アンタら見ない顔だけど・・・解放軍に楯突く意味が解ってんだろうな!?」
「うっせ、碌でなし連中がい息巻いてんじゃねぇよ。理矢理奪った金で呑んだり食ったりすんだろ?税金泥棒が」
「グハァッ!?」
女子供脅してカツアゲしてる税金泥棒を《竜王拳・竜の樋爪》で再び蹴り落とす。
「恐喝罪、拉致、及びハラスメント発言で・・・全員沈んでろ!!」
『グハァッ!?』
ひさびさに発動、ブレイクダンスのように逆立ちの状態で回転蹴り、《竜王拳・ウロボロス》。こいつで全員サーシャ先生の2m近く後ろに吹き飛ばし、オレもそこに
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ