8部分:第八章
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の厳然とした声でまた言うのだった。
「それなら。それを見せてもらおう」
「相手にすることないから」
日和はすぐに兄を睨みつつ彰人に囁いた。
「こんな馬鹿兄貴の言うことはね。気にしないで」
「わかりました」
ところがここで。彼はこう言うのであった。
「では受けます」
「そうか、受けるのか」
「言いましたよね。死ねるって」
「だからだ」
健一もまた言ってきた。
「俺もこれをするんだ」
「何でお兄ちゃんまでなのよ」
「当然だ。俺も命を賭けている」
こう日和に言うのである。
「御前の為にな」
「えっ・・・・・・」
「だからだ。御前の為には何時でも命を捨てる」
これが彼の妹への想いであった。
「こんなこと屁でもない」
「そうですよね。だったら」
彰人も意を決した顔で彼の言葉に応える。二人は今激しい緊張の中で見合っていた。
「やりますよ」
「さいころはあるか」
「あるわよ」
日和が名乗りをあげてきた。
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