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ドラゴンクエストビルダーズ:アレフガルドを復活させられてます(新リュカ伝)
第1章:メルキド編
11:暗いのは空ではなく、人々の心の中だった。
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「その時に逃げた息子は、現代に子孫を残す事が出来たぞ。今、俺が復興しているメルキドの町で暮らしてる」
『そ、そうか! 私がしたことは無駄にならなかったんだな……』

「ああ……無駄にはなってない。無駄にはなってないが、問題もある!」
『問題?』
「お前、字が汚すぎるんだよ!」
『字が汚い? 何故貴殿が私の字が汚いことを知ってるのだ!?』

「お前の子孫が、お前が書き残したメルキド録を大事(だいじ)に所持してるんだ。そして現行のメルキド発展に役立てようと、メルキド録の中から情報を掻き出してるんだが、テメーの字が汚すぎて一向に解読出来んのだ!」

『はははははっ、それは済まぬな。だが、メルキド録をそのまま真似ても、結果はこの有様だ。解読出来ぬ部分があったほうが良かろう』
「笑い事じゃねーっての」
そうは言っても、苦笑いをしてるリュカ。

『解っておる、笑い事ではないことは……』
「……………」
朽ちた城塞の屋上に、ゆったりとした沈黙が流れる。

「俺は元々ルビスに言われて、このアレフガルドを復活している。人間という動物が愚かだというのは知ってるし、反面偉大なことも知っている。お前に言われるまでもなく、俺はアレフガルドを復活させるし、未だ少ないが知り合った人々を幸せにしたいとも思ってる」

『その幸せにしたい知人の中に、私の子孫は含まれてるのか?』
「含まれてるよ……優先順位は一番低いけどね」
共に持つエゴを見せ合い、リュカとロロニアは納得をする。

もう何も言わない。
ただ黙って足下の宝箱を目で指すロロニア。
同じく黙って頷くリュカ。

そしてロロニアは消え去った。
リュカに全てを託したからなのか、子孫が生き長らえてることを知ったからなのかは判らない。
ロロニアが示した宝箱を開け、石の守りの製造方法メモを入手し、リュカが呟いた言葉は……

「あいつ……やっぱ字汚ーな!」



(メルキド)
ケッパーSIDE

ロロンドさんの指示で出かけていたリュカさんが、今し方キメラの翼で空から戻ってきた。
華麗に着地するなりリュカさんは、ロロンドさんを目で探し見つけると、大股で近付いて何かの紙を顔に叩き付ける。

「おら、お目当ての物を持ち帰ったぞ! 今すぐ解読しやがれ」
「うわっぷ!! や、やめんか馬鹿者!」
解読しろと言いながらも、顔面に押し付けてるから、読むことも出来ない。

それでも何とか紙を受け取ると、ロロンドさんは食い入る様に読み、自分の世界へと没頭する。
取り敢えず一仕事を終えたリュカさんは、ロロンドさんの側を離れると水場から出てきたピリンさんの下に歩み寄る。
その嬉しそうな足取りに、彼(リュカさん)が女性好きである事を窺える。

そしてピリンさんと楽
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