暁 〜小説投稿サイト〜
リリなのinボクらの太陽サーガ
ダークハウンド
[4/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
想いが通じたからだ。もっと胸を張って良いんだよ」

「そ、そうかな……? ジャンゴさんにそう褒められると、なんか照れるや」

頬を赤らめて照れるなのはをジャンゴがよしよしと撫でると、なのはは気持ちよさそうに猫の鳴き声みたいな声を上げた。一歩引いた位置でおてんこと共に二人のじゃれ合いを見て、ポツリとビーティーが呟く。

「そうしているとお前ら、まるで兄妹みたいだな」

「きょ、兄妹って……私には最初からお兄ちゃんもお姉ちゃんもいるよ。でも……想像してみたら、ジャンゴさんがお兄ちゃんなのも結構良いかも」

「なのはがそう言ってくれるのは嬉しいね。にしても……兄、か……」

ジャンゴの脳裏にサバタの姿が浮かび上がるが、双子として生を受けたのに共に接していた時間はあまりにも短いため、兄弟というより家族という感覚の方がどちらかと言えば強かった。

「(でも“兄”としての意識は何気にちゃんと持ってたんだろうなぁ、サバタは。世紀末世界でも時々見受けられたし、次元世界だとマキナやシャロン、マテリアルズの皆、まだ直接会った事は無いけどテスタロッサ家や八神家の人達にそう接していたらしいから。まぁ最初はサバタも彼女達に対しては、僕がスミレに接する時のような気持ちだったんだろうけど……最期まで命を懸けて守り抜いた所が本当に尊敬できる。だからこそ今になって“兄”という言葉の重みがわかってくるのは、何だか不思議な気分だ)」

「ところでビーティー、マキナちゃん達から連絡はまだ来ないの?」

「遠征なんだからそんな早く連絡は寄越さないだろう。まぁ敵陣の中で迂闊に連絡取ったら位置を逆探知される危険もあるし、あっちも慎重なんだろうさ。ま、焦らず気長に待とうぜ、ペシェ」

「うん……それはわかったけど……。あのね、二人が出かけてから……ううん、行く前からずっと嫌な予感が止まらないの。何か恐ろしい事が起きたんじゃないかって、そんな不安が渦巻いてしょうがないんだ」

「マキナとアギトなら大丈夫だよ。あの二人はイモータルが相手でも太刀打ちできるぐらい強い。なのはが心配しなくても、ちゃんと帰って来るって」

「そうさ、マキナの奴とは一度だけ戦った事があるが、お前らが想像してる以上にあいつはしぶといぞ」

「え!? ビーティー、マキナちゃんと戦ったの!?」

「ツラ合わせて直にタイマン勝負したんじゃなくて、VR空間でDSAAに似たライフポイント制での勝負なんだがな。いざ戦ってみたら、この俺があいつに跳弾を利用したヘッドショットを決められちまった事がある。まぁポイントがギリでゼロにならなかったから、お返しにこっちもデカい一撃を叩きこんだ。それであいつのポイントがゼロになった事で、勝負は俺の勝ちだった。けど戦場で頭撃たれたらサイボーグじゃない生身の人間
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ