ダークハウンド
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ょっとした気合を入れていた。
おてんこ!
「調子はどうだ、ジャンゴ?」
「さっきのやり取りのおかげで肩の力も抜けたし、悪くはないよ」
「果たしてそれを狙ってやってるのか、それとも素でしているのか、ビーティーの性格では判断に苦しむな」
「いつも巻き込まれるなのはは大変そうだけどね」
「だが彼女もやり方はどうであれ、適度に緊張をほぐしてもらっている以上、そこまで根に持つような真似はしないだろう」
「……さて、今回は戦闘が多くなるはずだから、マキナ直伝の身体強化魔法と武装強化魔法も展開するけど……魔力を帯びた状態での戦闘経験がマキナとの模擬戦以外は一度もないから少し不安かも」
「確かにジャンゴは本来魔導師ではないからな。だがマキナも言ってたように、戦闘スタイルを無理に変えるぐらいなら初めから魔法を使わないままで十分問題ない。違和感を感じるようなら今までの戦い方に戻すことも視野に入れておけ」
「了解」
「対人戦は本意ではないだろうが、昨日の件のように管理局員は真実を一切知らされていない。とにかく無力化して回収することが彼らの目を覚まさせる一番手っ取り早い手段だ」
「何となく思ってたけど、やっぱり乱暴な方法だよね……。ま、状況が状況だし、この際割り切って考えるしかないか」
敵の装甲車が目視圏内に入り、ジャンゴは歩いてゆっくりと近づく。装甲車の見張り台に立っていた局員が彼の姿を見つけるなり、大声を送る。
「そこを退くんだ、ここは通行止めだ!」
返事をしないまま、徐に立ち止まったジャンゴはブレードオブソル改を抜き、光を迸らせる。
「貴様、聞こえないのか!? 治安を脅かすものには容赦なく攻撃を……」
「ごめんね、君達のためにも……退くわけにはいかないんだ!」
「管理局に逆らう愚か者め、成敗してくれる!!」
ジャンゴを敵性分子と判断した局員はシューターを乱射。瞬時加速でジャンゴはその全てを避けるか剣で弾き、十分近付いた所で跳躍して局員を見張り台ごと一閃。エナジーに加えて魔力を帯びた太陽の剣はいとも容易く局員の意識を奪い、装甲車の上に着地する。そのまま座席の下へスタングレネードを放り込み、中にいた局員は訳も分からないまま閃光で気を失う。後続のトラックや装甲車から局員達が慌てて出てくると、ジャンゴは悠然と剣を正眼に構え、対応する。
「君達に対する恨みも、剣術の流派も無いけど、これだけは言っとこうか。……いざ、参る!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
新暦67年9月19日、0時0分
少々時を遡って、フェンサリルの聖王教会地下施設。
「死んだか……。お前達、こいつを処置室へ運べ。辺境伯の下へ到着する頃に彼女の吸血変異が終
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