ダークハウンド
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ずに砲撃しちゃうって!」
この時、湯飲みで緑茶をすすっていたどこかの都市伝説少女が凄まじい悪寒を感じてブルブル震えながら怯えたらしいが、確認のしようが無いので事実かどうかは不明である。
ともあれ看守達にビーティーが話を付けて面会中の監視も彼女が担う事になり、二人は局員達が捕らわれている牢の前へ案内された。百物語のネタを相談していた所に突然の来客が訪れた事で首を傾げる彼らだったが、なのはの顔を見て「あれ? どこかで見たような……」と既視感を抱いていた。
「皆さん、私は……高町なのはです。お願いです、少しだけ私の話を聞いてくれませんか?」
「せっかく来てくれた少女を追い返す趣味はないけど、高町なのはって……ん? あれ? それは確かエターナルエースで有名な三等空尉の名前……。でも管理局が殉職したと発表したはず……どういう事ですか?」
「詳しい説明は追々していきますが……簡単に言うなら、実は生きていたという事です。確かに4ヶ月も昏睡状態に陥る大怪我を負いましたが、見ての通りこうして生きています。あとエターナルエースの称号は捨てているのであしからず」
「つまり管理局がウソの発表をしたんですか? 一体何がどうしてそんな事に? それに管理局が誇るエースがせっかくの称号を捨てちゃったのもそうですが、何よりどうしてテロリストの味方なんかをしているんですか?」
「そうなった経緯も後で教えます。でもまず先に誤解を解いておきますと、ここにいる人達はテロリストなんかじゃありません。フェンサリルにあるれっきとした国、ウルズの人達です」
「国? ウルズ? ……え、ちょっと待って下さい。俺達は新しく管理世界にしようとした世界に立てこもったテロリストを捕縛せよ、としか聞いていないのですが……それすらも偽りだったと……!?」
「(あぁ、マキナちゃんの言った通りになってる。でも、だからこそ伝える意義がある)……はい、残念ながらその通りです……。皆さんを都合よく利用するために、そうやって事実を捻じ曲げた内容を管理局は伝えているんです。だからここにはテロリストなんていません、ただ自分達の住んでいる国や世界を守りたい人達しかいません」
「な、なんて事だ……俺達は、何の罪もない人達に対して武器を向けていたのか……! それもあろうことかテロリストだと思い込んで……!」
「クソッ……! 俺はこんな事をするために、管理局に入ったんじゃないのに……!」
「じゃあ、なのはさんがここにいる理由って……もしや管理局の暴走を阻止するためなんですか?」
「それだけではないんですけどね……」
彼らの動揺が落ち着くのを見計らって、コホンと咳払いしたなのはは自らの状況や経緯などの説明を始めた。
「私は管理局の裏で暗躍する者達の手で一度闇に
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