第二海
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
す。
それと、この海域はあかつきちゃんが詳しいのです。
「それにしても妙よね」
「なにがなのです?」
「何がって、ここ最近は近海に深海凄艦は現れなかったのよ。なのに泊地の電探は今日になって急に深海凄艦が出現したと言ってきたのよ。」
よくよく考えてみるとおかしいのです。
ここ2ヶ月の間、深海凄艦は電探の探索範囲内にいなかっただけで近海にはいたとも考えられます。
たぶんですが、それを沈めてきたのはきっと綾川ちゃんたちなのです。
となると彼女たちはかなり疲労しているはず。
もしそんな状態なら連れて帰る必要があるのです。
「電!魚雷!!」
「えっ?」
油断したのです。
でも、このコースを見る限りだとわざと外して来てるのです。
本来ならばここで沈んでいてもおかしくはなかったのです。
「ひびき!まだ行くの?」
先程まで大人しかった暁が、先程の魚雷をみて危険と感じたのか、響に撤退を具申し始めたのです。
実際に彼女たちの練度では綾川には到底及ばない。
「行くさ。電、大丈夫かい?」
「大丈夫なのです」
損傷はないのです。綾川ちゃんは本当にやさしいのです。
やろうと思えば電を鎮めることもできたはずなのです。
それをしなかったということはやはり優しいのです。
でもそんな綾川ちゃんが人間を恨むなんておかしいのです。
きっと何か理由があるはずなのです。
電はそれがしりたいのです。
「ひびきちゃん、お願いがあるのです」
「魚雷群を回避したようです。」
威嚇で当たってもらっちゃ困るよ。
それに砲撃も届いていないみたいだね。
でも気になるね、なんで進撃してくるのかな?
ここには彼女たちが欲しがるようなものはないはずなのに。
そもそも私たち※※型にしか意味をなさないはずなんだけど。
それとも何も知らずに近づいてきているの?
「川上、あったかい?」
水中探査機で探している川上は首を横に振り、見つかっていないことを告げた。
そもそも彼女たちですらここにあるという確証はないのです。
彼女たちの仲間はいろんなところにいて、それぞれがそれを探しているのです。
「・・・はずれ」
「またかい?」
こんなに探してもないということはここではないのかな?
でもここは多くの軍艦が沈んだところ。
なにかしら手がかりがあるはず!!
「もっと細かく探そう!」
あれがなければ意味がないんだ!
私たちが抵抗する術はあれに託されたいる。
見つけなければ、それは敗北となるんだ!
「綾川ねぇ、後方より3隻接近中。距離!極近!!」
もう追い付かれたの?
まだ見つかっていないのに?
こうなったら仕方がない。
「雁と
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ