第18話 罠
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はっきりと映った。
能力の展開がうまくいかない、間に合わない。
「終わりだ」
ズンと木山を巻き込んで、車体は物理法則に従うようにあるべき場所へと落ちていった。
はあはあはあ
サソリは息を荒くして気だるそうに身体を前屈みになった。
予想以上にチャクラを使った。
動かない車を見ながら、警戒を解かぬように見続ける。
「サソリさん!」
初春がサソリの元へと駆け寄ってきた。
前に手錠をしたまま心配そうに、汗をかいているサソリの顔を覗き込んだ。
「大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ......少し休ませてもらう」
「木山さん......は?」
「これ位のことしたから、死んではねえと思うが」
不気味な静寂さが辺りを包んでいる。何が起きる前触れのように......
サソリは、身体を引きずるように進むと車の下敷きになっている木山を助け出し向かった。
レベルアッパーに関する情報
吐かせなければ......
初春もサソリの後ろをついて行く。
ジャッジメントとしての仕事はまだ残っている。
すると、車の下から光線が放たれて車を天高く吹き飛ばし、衝撃により曲がった車体が道路上に数回のバウンドの後に横倒しになり止まった。
「「!?」」
硬化した地面から解放された木山が頭から血を流しながら口先だけで笑みを浮かべ、能力を更に解放していた。
「こ、コイツ!」
木山は、掌を突き出すと炎を発生させて火球を作り出した。
サソリは、後ろにいる初春に手で合図を送りながら
「初春!早く離れろ」
「は、はい」
初春が横に逃げていこうするがそれに合わせて木山も照準をサソリから初春へと変えて、火球を放つ。
「何!?」
自分に来るであろうと思っていた火球が初春に迫っていく。
「えっ......」
初春の身体が火球に照らし出されて瞳が一層白くなった。
サソリは印を結び、逃げていった初春と距離を詰めて、火球を防ぐ砂の壁を作り出した。
初春は、衝撃に驚いてその場で転んでしまった。
「あ、ありがとうございます」
「はあ、はあ......」
顔色がかなり悪くなっている。
火球は砂の盾に阻まれると盾上でそのまま炎上している。
サソリの反応に木山は一層、予想通りの笑みを浮かべた。
「ふふ、やはり守りに入ったようだな」
木山は、サソリが作り出した砂の壁にレーザーを当てて焼き切ると、空いた穴からサソリと初春の存在を確認する。
背後には水滴がフワフワと浮かんでいた。
「悪いと思わないでくれたまえ、君に対する最大の賛辞だよ」
木山は、またしてもサソリではなく横で座っている初春目掛けて水滴を飛ばした。
「クソ!」
写輪眼で水滴を作り出して木山の水滴とぶつけて相殺させた。
相殺した水滴は、相互に大きな塊となり道路
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