暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第23話「乱入と挑戦」
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「っ、ぁ...ぁ、ああ...。」

「っ、きゃあっ!?」

  恐怖で震える一夏に鈴は呼びかけるが、ついにビームに掠り、体勢が崩れてしまう。

「(まず...!?)」

  結果、大きな隙を晒す事になり、二機ほどが鈴に狙いを定める。
  ...その瞬間、



     ―――ドドォオオン!!



「えっ!?」

  鈴を狙っていた二機にレーザーが着弾する。

【着弾確認!俺と秋十君が斬りこむ!セシリアは援護!連携に自信がなければ一機だけでも引き付けてくれ!】

【わかりましたわ!】

  すかさず二つの影が鈴の前に躍り出て、ブレードを一閃。
  敵ISを飛び退かせて体制を立て直す間を確保した。

「大丈夫か!?」

「え、ええ!」

「...ちっ、あっちもか!秋十君!任せた!」

「はい!」

  自身に背を向けて構える秋十の姿を見て、鈴は既視感を覚えつつも、反射的に助けられた事にお礼を言う。
  桜は、他の二機を止めにすぐさまその場を離れて行った。

「な、なんでここに...。」

「...桜さんの強行突破だ。扉のロックを解除するのが面倒だからと、蹴破ってきた!」

  突っ込みどころがあるが、鈴の言葉に秋十はそう言いかえした。

「っ....アンタの助けなんかなくったって...!」

「そんな事言ってる場合か!っ、くっ...!」

  理不尽な秋十への嫌悪に秋十は言い返すが、敵ISの一機が秋十に殴りかかってき、それを秋十はブレードで受け止める。

「(しまっ...!?一機がノーマークだ!?)」

  だが、もう一機が秋十を素通りして鈴へと向かう。

「くっ...来るならきなさい!」

「鈴!く...邪魔...するな!!」

  受け止めているブレードで押し切り、そのまま刃を返して一閃する。
  敵ISは腕で受け止めるも、その威力で少し後退する。
  ...だが、鈴を助けに行くには不十分な間合いだった。

「(アリーナにはまだ避難できていない生徒が多数いる。....被害があっちに行かないようにするには、今目の前にいる奴に集中するしかない!)」

  思考を切り替え、秋十はブレードを構えて敵ISへと突っ込んでいった。








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