第2章:異分子の排除
第23話「乱入と挑戦」
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疲れ様。後は私と秋兄たちに任せて。」
そう言って攻撃によって空いた穴からアリーナへと出て行きました。
「....行きましょう簪さん。」
「え?う、うん。」
私も行った方がいいと思いますが、生憎精神を使い果たしたので、行った所で体力が持ちません。
なので、私は後をマドカさん達に任せ、簪さんと共に避難する事します。
「(後は...任せましたよ....。)」
ふとアリーナの方を一瞥して、私は避難しました。
=out side=
―――少し時間を遡り...
「(っしゃぁ!原作通り!)」
鈴を抱え、一夏はそんな事を考える。
今まで桜や秋十によって色々とおかしかったが、ここで原作と全く同じ出来事が起きたのだ。考えが不純でもそう思うのは当然だった。
「っ!」
飛んできたビームを、鈴を放すと共に避ける。
「(このまま原作通りに進めて、あいつらの立場をなくしてやる!)」
“原作”でもあった動きをする事で、敵のISの攻撃を躱す一夏。
躱しながらも一夏は笑みを抑えられなかった。
いきなりとはいえ、自分の思い通りに戻ったのだから。
―――...尤も、二人の兎はそれを許さないが。
「っ!?嘘!?」
「どうした!?っ、なっ...!?」
突然驚きの声をあげた鈴に、何事か聞こうとして上からのビームに阻まれる。
「もう三機...!」
「嘘だろ!?どうして...!?」
鈴は純粋にさらに増えたことに、一夏は原作よりも三機多い事に驚く。
「何か訳があるってことね。今、このタイミングで、四機で襲ってくる訳が!」
「(どういうことだ!?なんで四機なんだよ!?ここは一機だろう!?)」
鈴はすぐに分析し、簡単な憶測を述べながらビームを躱す。
一方、一夏は躱せてはいるが脳内では完全に混乱していた。
“原作”に囚われてるが故に、その通りにならない事に焦っているのだ。
「一夏!逃げなさい!」
「っ!」
敵ISの内一機が接近してきたのを鈴が双天牙月で受け止め、一夏に叫ぶ。
「アンタじゃこいつらの相手にならないわ!あたしが時間を稼ぐから、アンタは逃げなさい!」
「っ、ぁ...で、でも...。」
一夏は原作の“一夏”らしく言い返そうとして、言葉に詰まる。
「(っ....なんだよ。なんで言い返せねぇんだよ..!)」
そう考える一夏の体は震えていた。
“原作”から外れ、より命の危険が大きいため、本能的に恐怖しているのだ。
「早く!!」
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