第2章:異分子の排除
第23話「乱入と挑戦」
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さっきまでよりも早く、速く手を動かし、次々と解除していく。
「簪さん!解析の終わったブロックの解除をよろしくお願いします!私は解析に専念しますので!レヴィ、ディアーチェはアリーナにいるISの攻撃の流れ弾が来ないか、マドカさんと協力して探知しておいてください!」
「わ、分かった!」
〈まっかせてー!〉
〈うむ。そちらは頼んだぞ。〉
私が飛ばした指示に、皆従ってくれます。
エグザミアに搭載されているAIは、他のISとも通信はできるので、これでマドカさんも少しは楽になるはず...!
「(このシステムの構図...明らかに私に合わせて対策されています。やはり、束さんが...?)」
徐々に、私の解析スピードが追い付かなくなってきます。
っ....やっぱり、私が手こずりやすいシステム...!
「(...けど、それは以前までの話です!今は...もう...!)」
〈残り20。もう少しですユーリ。〉
シュテルの言葉に、もう少し速度を上げます。
簪さんも私に合わせようと、解析済みのブロックを次々と解除してくれます。
「(私はもう負けない。...劣等感にも、姉様にも...私自身にも!)」
「これで....最後...!」
簪さんの言葉と共に、扉のロックが解除されます。
「っ、開いた!?」
「出して!さっさと出して!」
「いたっ!?押さないでよ!」
解除されたのが分かった瞬間、皆さんが我先にと出て行きます。
...扉の横で作業をしてたので、辛うじて人の波に呑まれずに済みました...。
「....はぁ....はぁ....。」
「解除...できた...?」
〈お疲れ様です。ユーリ、簪。〉
意識を張りつめすぎていたのか、私は息切れし、簪さんもやりきった表情で座り込んでいました。
「わ、私達も...避難しましょう...。」
「うん。」
緊張の糸が切れて整わない息を抑えながら、私は簪さんにそう言いました。
他の皆さんが避難し終わり、私達も立ちあがります。
〈っ、ユーリ!危険です!〉
「えっ...?」
突然、シュテルが声を上げ、後ろの気配に違和感がありました。
振り返ろうと、顔を動かした瞬間...。
―――ドォオオオオン!
「っ.....!?」
爆風の余波に、私は腕で顔を覆います。
...?どうして私は無事なんでしょう?すぐ後ろに攻撃が着弾したはずなのに。
「...っと...二人共、無事?」
「マドカさん...?」
ふと見ると、私と簪さんを庇うようにマドカさんがISを展開して立っていました。
「二人共お
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