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転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1296話
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たのか小さく溜息を吐いてそう告げる。

「だろうな。外見からして結構目立つし。それにしても、さっき見回った時も思ったんだけど、こんな所……って言い方はどうかと思うけど、何を研究してたんだ? わざわざ火星で研究するなんて……」
「ナデシコです」
「ちょっと、プロスペクター!?」

 あっさりと告げたプロスペクターの言葉に、エリナが非難するような叫ぶ。
 にしても、ナデシコ? 何でまたわわざわざ火星でナデシコを?

「いいじゃないですか、このくらいは。どうせそのうち分かる事ですし。それに、アクセルさんの信頼を得る為にも決して悪い話ではないと思いますよ?」
「それは……」
「アクセルさん、ご覧になりますか? ナデシコの始まりを」

 そう告げ、プロスペクターは勝手知ったる場所であるかのように研究所の中を進んで行く。

「おい、プロスペクター! 研究所の中を全部調べた訳じゃないんだぞ!」
「そうですね。ですが、大丈夫でしょう。この研究所に表向きもう重要な物はありませんから。……これは私の勘ですが、恐らくこれからアクセルさんはナデシコに……いえ、ネルガルに深く関わってくる事になると思います。ですので、この機会に是非見せておきたいのですよ」
「……」

 そんなプロスペクターに対し、エリナはこれ以上何を言うでもなく、その後を追う。
 ゴートの方も特に何も思うところはないのか、その後に続く。
 こうなれば俺だけがここの残っていても意味はないし、何よりナデシコの始まりというのには興味がある。
 そんな訳で、俺もまたプロスペクターの後を追っていく。
 研究所の中を歩く事、約10分程。巨大な扉の前に辿り着くと、何やら特殊なカードを通して扉を開く。
 そこにあったのは、エスカレーター……いや、正確には貨物用のエスカレーターとでも言うべき巨大エスカレーター。
 ……まぁ、巨大ではあってもエステバリスならともかく、ミロンガ改を乗せるのは難しそうな大きさだが。
 そエスカレーターに乗って、俺達はそのまま地下へと下りて行く。
 よくここは無事だったな。表向きどうこうって言ってたが、それでもこれを見る限りでは木星蜥蜴辺りに狙われてもおかしくはないんだが。
 あのカードによるプロテクトがそれ程に強固だったのか? 
 ともあれ、そんなエスカレーターで地下へと到着すると、そこにあったのは再び巨大な扉。
 それをプロスペクターが再び操作してプロテクトを解除すると、やがてその巨大な扉は開かれていく。

「火星に入植してから10年と言いますから、そうですねぇ、今から30年程前になりますか。これが発見されたのは」

 その言葉と共に俺達の目の前に姿を現したのは……どこか見覚えのある存在だった。
 正確には違う。だが、俺はこれに似ている
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