アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第二十六話 明かされる真実
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それでも人はあんたのことを天才と称える。高嶺恭介、それがあんたの正体だ、オシリス」
「・・・・・ああ、そうだ。正解だよ、ソレイユ」
「もう一つ言っておこう。アインクラッドを創造したのは茅場晶彦だろう。だが、ジェネシアスを創造したのはあんただ」
「へぇ〜、なぜそう思ったんだい?」
「簡単だ。アインクラッドとジェネシアスでは開発のコンセプトがまるで違うだろう。だからそう思っただけだ」
「それも正解。確かにこのフィールドはおれが創造したものだよ。だが、一つだけ疑問が残るんだよ。なぜ、君たちはこのフィールドに挑戦してきたんだい?」
「・・・・・デスゲームが始まる時に茅場晶彦が言ったセリフのなかにこんなのがあった。『ログアウトするためにはこのゲームをクリアする必要がある』、と奴は言っていた。なぜ、この城を、という言い回しを使わなかったのか。そこで気が付いた。その台詞の意味を。このゲームとは≪ソードアート・オンライン≫に他ならない。そして≪ソードアート・オンライン≫はRPGだということ。古今東西RPGでは隠しダンジョンが存在するのは当たり前だし、メインストーリーをクリアすると隠れストーリーが露わになる。それはおそらく≪ソードアート・オンライン≫も例外ではないはず、と考えたんだよ」
「・・・・・なるほど、な。つくづくな名推理だな」
「・・・攻略組を含めて、大概の、と言うよりも全てのプレイヤーはアインクラッドを最上階まで登ればログアウトできると信じているのだろう。それをこんな形で絶望を与える。悪趣味だぜ、オシリス」
「そこまで言うか?ただ、隠しステージがあるのはRPGとして当たり前だと思っただけなんだがな」
「・・・じゃあ、あんたを倒せば、ログアウトに必要な要素を一つ満たせるということだな?」
「まぁ、そうなるな。だが、そう簡単にいくかな?それでは、おれはおれの玉座にて待つことにするよ。アポカリプスを倒した君らに幸運を祈るよ」
それだけ言うとオシリスの姿が消える。その直後、オシリスが立っていた後ろに三つの扉が出現した。三人は一度顔を見合わせ、相談を始める。
「どうするよ?」
「いや、行くしかないでしょ」
「ベガに同意」
「だよなぁ。誰がどこに行く?」
シリウスの疑問に一番はじめに答えたのはベガだった。
「私が真ん中に行くわ」
「ならおれは向かって左側な」
「おれはあまりものかよ・・・」
思いのほか簡単に決まった。向かって右側の扉を行くのがシリウス、真ん中の扉を行くのがベガ、左側の扉を行くのがソレイユということになった。誰がどの扉に行くのかが決まると、三人はそれぞれの扉の前に立ち、一度だけ頷くと扉を開けていく。
ここにいるもの以外知ることのない最
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