アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第二十六話 明かされる真実
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「まぁ、な。ある程度予想はしてたからな」
茶化すようなソレイユの言葉に真面目に返すオシリス。肩透かしを食らうソレイユだがそれを顔には出さず、オシリスの質問に答えるソレイユ。返答を得たオシリスは面白いものを見つけたような表情になり、再びソレイユに質問を投げかけた。
「予想とは?」
「・・・・・ハァ、説明すると長くなるぞ?」
「構わないよ」
オシリスの了解を得たソレイユは、一息つき自分の考えを即座に頭の中でまとめると、その内容を話していく。
「まず、気になったのはヒースクリフの存在だ」
「あいつの?」
「ああ。二十五層のボス戦で軍は壊滅寸前になり、攻略組から身を引いた。その後二十六層のボス戦時から血盟騎士団が先頭に立っていた。その時の二十六層のボス戦の後に明らかになったヒースクリフがもつユニークスキル≪神聖剣≫。おれが最初に疑問に思ったのはそこだ」
「そこ?」
「ああ。そこだ」
オシリスの質問に頷くソレイユ。大きく深呼吸してから再び話し始める。
「そこ、つまり≪神聖剣≫の存在だ。その直後にお前の≪月光剣≫も露わになってきた。では、なぜユニークスキルは存在するのか。このゲームは基本的に公正さを貫いている、唯一つの例外を除いてな。その存在がユニークスキルだ。おれの≪剣聖≫、シリウスの≪神槍≫、ベガの≪神速剣≫、キリト君の≪二刀流≫、ヒースクリフの≪神聖剣≫、そして、オシリス、あんたの≪月光剣≫だ。ほかにもまだありそうだがな。その存在を知った時、頭に引っ掛かるものがあった。なぜ、ユニークスキルというバランス・ブレイカーがあるのかってな」
「・・・・・その、答えは出たのかい?」
「ああ、もちろん出たさ。答えは、このゲームのキーパーソンにするためさ」
「キーパーソン?」
「ああ。それがゲーム攻略のカギなのか、はたまた敵として現れるのかはわからないがな。何はともあれ、ユニークスキルというバランス・ブレイカーはこのゲーム≪ソードアート・オンライン≫をクリアするにあたって必要になってくるカギだったってこと」
「「へぇ〜」」
「・・・・・・」
ソレイユの推理を聞いたシリウスとベガは感心したようにうなずき、オシリスは目を見開き、いかにも驚いています、という表情だった。そんなオシリスの姿を見たソレイユは愉快そうに笑いさらに言葉を続けていく。
「だからこそ、最初にそれを発現させたヒースクリフのことは怪しいと睨んでいた。おそらく、奴が茅場晶彦なのだろ?」
「・・・・・正解だ。君の名推理には恐れ入った。では、おれが誰だか見当はついているんだろう?」
「ああ。茅場晶彦と共に並び称される天才。茅場晶彦の影に隠れ、メディアに取り上げられることはあまりなかったが、
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