last case.「永遠の想い」
V 同日 PM.8:39
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、この先も全力を尽くすさ。」
「兄貴…。」
俺の言葉に、奏夜は泣きそうな顔して笑っていた…。
そうだ…俺は俺のことよりも、周りにいてくれた皆を守りたい。俺が狙いであるなら、今度は伯父達や家族にまで及ぶかも知れない。
俺は今まで、その人達に助けられ、守り続けられて生きてきたんだ。それじゃ、今度は俺がその恩を返さなくてはならない。
もう…充分にそう出来る力がある筈だ。
そして…河内にも…。
俺はそうした思いを胸に、皆に微笑みながら言ったのだった。
「ですが、未々皆の力を借りると思うのでね。」
「当たり前じゃ。お前など未々ヒヨッコじゃからのぅ。」
アウグスト伯父がそう言うと、今までの重い空気を払拭するように笑いが起こった。
だが、その漆黒の陰は直ぐそこまで迫ってきていた。俺はそれを感じ取り、意を決して空を見上げた。
窓から見えた夜空には、無数の星を従えた月が笑っていた。その光はどこまでも優しく、星の瞬きは祈りを捧げているようにさえ見えた。
その空は何事もないかのように、ただ…そこにあるだけだった…。
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