機動戦艦ナデシコ
1295話
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ートピアコロニーって事は……もしかしてフクベ提督ってテンカワの仇だったりするんじゃないのか?
そんな風に考えている間にも話は進み、最終的には俺がプロスペクターやエリナ、ゴート達と一緒に研究所へ、リョーコ、ヒカル、イズミの3人が本拠地であるナデシコを守り、テンカワだけだといざという時に危険だって事でヤマダと一緒にユートピアコロニーへと向かう事になる。
……当初研究所へ向かうのはリョーコ達だって話だったんだが、エリナやプロスペクター達によって押し切られた形だ。
まぁ、今回ナデシコが火星へとやってきたのは、表向きの民間人を救助するというのはともかくとして、本音は研究所に残っているだろうデータとかが目的だった筈だ。
その回収という意味では、ナデシコの最高戦力であるミロンガ改を持っていくのは決しておかしな話じゃない。
それに、現在のナデシコ世界で唯一ネルガルだけが木星蜥蜴に対して有効な兵器を生み出す事が出来るのは事実。
研究のデータやら何やらを回収すれば、より木星蜥蜴に対して有効な兵器を開発出来ると考えると、研究所を最優先するのは当然だろう。
……まぁ、木星蜥蜴もディストーションフィールドを装備するようになって、ナデシコのグラビティブラストで一掃って訳にはいかなくなったが。
エリナは頬を赤く染めて照れくさそうにしていたが、それでも仕事に私情を挟むような真似はしないらしい。
「では、そういう事で。皆、すぐに準備をお願いします。アクセルさん、出発は30分後ですので、そちらも準備をよろしくお願いしますね」
プロスペクターの言葉で、皆がそれぞれ自分のやるべき事を行う。
早速準備をするべくブリッジから出ようとすると、ハルカが近づいてくる。
「アクセル、気をつけてね」
「俺が木星蜥蜴如きにやられると思うか? 俺の力は知ってるだろ? 木星蜥蜴の新型だって、あっさりと倒したんだぞ?」
「それでも、よ。アクセルの強さは知ってるけど、私がアクセルの事を心配するのは当然でしょ?」
その言葉通りに当然といった表情を浮かべて告げてくるハルカに。
当然ブリッジでそんな真似をしていれば、まだ残っていた者達の視線を集める訳で……
「ちょっとアクセル。これから研究所に向かうのに、準備が必要だっていうのは分かってるでしょ。ここでハルカとイチャついてる時間があったら、早く準備してちょうだい」
そこに残っていたエリナが、きつい視線を俺の方へと向けてくる。
「あら、別に恋人同士の時間を少しくらいくれてもいいじゃない?」
「だ、誰がアクセルの恋人ですって!? そういうのは、きちんと相手の了承を貰ってから名乗れる事でしょ!」
「そうね。……でも、何でエリナがそこまで怒ってるのかしら? 何かアクセルに思うところでもあると
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