アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第二十五話 黙示録の赤い竜
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た。そう、常人、にはである。
―――っ!?
「見切れない・・・、とは言ってないんだがな」
飛んできた拳を薄皮一枚で躱すと、懐に入りながら刀を右薙ぎにふるう。拳が伸びている状態ではガードすることもできず、なすすべなく喰らってしまうアポカリプスであるが鎧の防御力がバカ高かったため、一ドットくらいしか削れることはなかった。
ふんっ!?
今度は左の拳がソレイユに襲い掛かるが、半円を描く様にステップを踏み紙一重で拳を避けると、襲い掛かってきた腕を伝うように剣が走り抜け首に直撃した。今度は目に見えてHPが数ドット分削れた。他の箇所を攻撃するよりも首を攻撃した方がいいということが判明した。
弱点は首であることを確認したソレイユは地面を強く蹴り、アポカリプスと距離を置く。しかし、そうはさせまいと追撃しようとしたアポカリプスであるが、突如アポカリプスの首めがけて地面と平行に剣閃が瞬いた。咄嗟のことに足を止め腕を十字に交差させガードする。そのためHPは一ドットも減らなかった。ガードされたことを悟った強襲者であるベガは即座に距離を取る。距離を置いたことを確認したアポカリプスはガードを解いたその直後、首めがけて一筋の閃光が走った。
基本槍技 ≪トラスト≫
ぐおっ!!?
「・・・・・ワーン、ダウン」
思わず唸り声をあげ、首を抑えながら膝をついてしまうアポカリプス。先ほどソレイユが与えたダメージより効いているようであった。閃光となってアポカリプスにダメージを与えたシリウスはスキルディレイにさらされながらも一言呟き、ディレイが解けると即座に距離を置いた。
やって、くれる・・・っ!?
「そう言いなさんなって。これからが本番だろ?」
ふん。ならば、もう加減などせん!!!!?!?
そういって、闘気のようなものを溢れさせるアポカリプス。邪悪で禍々しい闘気が風となりてソレイユたちを襲うが、三人はそんなことは意に介さずにいた。
「どうするよ。奴さん、マジだぜ」
「いや、もうここまで来たら」
「ああ、ガチでやるしかないでしょ」
シリウス、ベガ、ソレイユの順である。ソレイユの言葉を聞いたシリウスはだよなぁ〜、などと呟くと、シリウスの纏う雰囲気が一変した。シリウスだけではなく、ソレイユもベガの雰囲気も一変する。荒々しく、静謐な、猛々しい闘気が発せられた。
アポカリプスの、邪悪で禍々しい闘気が――――
全力でひねりつぶしてくれるわっ!!!?!!??
シリウスの、激しく荒々しい闘気が――――
「そう簡単にいくか!?」
ベガの、猛々しく荘重な闘気が――――
「つぶされるのはあなたよ!?」
ソレイユの、静謐で荘厳な闘気が――――
「さぁて、
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