アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第二十五話 黙示録の赤い竜
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い瘴気はローマ皇帝たちを召還した時ほど広がらなかったため、そう距離を置く必要はなかったが、ものすごくうんざりした雰囲気を纏いながらソレイユは状況を見据えている。
少しすると、瘴気らしきものがだんだんと晴れていく。しかし、そこに先ほどまであった巨大な七つの頭を持つ赤い竜と鎧を着た皇帝は存在していなかった。代わりにいたのは、人間の大人サイズの人影だった。全身を真っ赤な角ばった鎧で覆われ、背中からドス黒い瘴気を羽のように噴出している。
その姿から出るプレッシャーは世界を恐慌させるほどと言ってもよかった。現にその鎧に覆われた人影が現れた時から、黒い雲に覆われた空からは雷鳴が響き渡り、風は吹き荒れるその様子は、まるで世界が唸りを上げているようだった。
鎧がソレイユたちに向かい合うために一歩踏み出したとき、そこを中心に強風が巻き起こる。吹き飛ばされないように踏ん張るソレイユたち。風が収まると、ソレイユは呆れたように呟いた。
「嫌味だぜ、それは・・・」
怖気づいたか、小僧
「いや、呆れてるだけだ」
何に、と聞かれれば製作者趣味の悪さに、とソレイユは答えるであろう。HPがある一定ラインまで減ると姿を変えたり、新たな武器を出したりとするボスはアインクラッドにもいたらしいし、古いゲームタイトルを見てもそれが起こるゲームもある。しかし、だからと言ってこれはやりすぎだろう、などと思わなくもないソレイユ。正直な話、やりすぎ感が半端ではないのである。
「まぁ、あのでっかいのよりはやりやすいか・・・」
本当にそう思っているのなら、小僧・・・貴様は実に愚かだ
その言葉が聞こえると同時にソレイユは吹き飛ばされた。何が起こったかは理解している。アポカリプスが瞬時に距離を詰め殴ってきたのである。しかも殴られたのは自分だけではなくシリウスとベガも殴られて吹き飛ばされていた。
むっ・・・?
しかし、思った手ごたえがなく眉をひそめるアポカリプス。吹き飛ばされたソレイユは体勢を崩さずに着地すると、十字に組んだ腕を解いた。アポカリプスはそれを見てすべてを悟った。すなわち防御されたことを。だが、それだけではなかった。
「見切れない速度、じゃないな」
手ごたえがなかった原因は防御されただけではなく、攻撃がヒットする瞬間に後ろに飛ぶことで威力をある程度殺したのである。それはソレイユに限らず、シリウスやベガもそうだった。HPゲージを見てもさほど変化はない。
・・・・・口先だけではない、ということか・・・・・
「まぁ、そう言うことだ」
不敵な笑みを浮かべソレイユはアポカリプスに向かって突進していく。アポカリプスはそれに対して右の拳を握り打ち出していく。その速度は先ほどのように常人には見切ることは不可能な速度だっ
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