第四話〜記憶〜
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の翌日の朝、医務室にいた。いつもなら、自分の部下であるフォワード陣の訓練をするのだが、今朝は相方のヴィータに頼みライの様子を伺いに来たのだ。
しかし、ライの周りにいるのはなのはだけではなかった。その数はなのはを含め四人。一人はこの部隊の部隊長を務める八神はやて。そしてもう一人がなのはと同じく分隊の隊長を務めるフェイト・T・ハラオウン。そして最後がこの部屋の主である八神シャマルであった。
はやて「それで?この子がなのはちゃんの砲撃に生身で突っ込んできた子?」
はやてはライのことを興味深そうに眺めながらなのはに質問する。
なのは「うん…」
はやて「根性のある子やねー。執務官の中にもそんなんできる人、そうそうおらんのとちゃう?」
フェイト「はやて…。そういう問題じゃないと思うよ?」
少し意地の悪い笑みを浮かべながら話すはやてに、フェイトは苦笑いしながらも答えた。
はやて「それでシャマル。この子の容体は?」
シャマル「う〜〜ん。なのはちゃんの砲撃は非殺傷設定で、外傷はほとんど付かないのはもちろん、意識の回復まで遅くなることは無いはずだから、そろそろ起きると思うんだけど…」
シャマルからの言葉を聞き、三人は再びライを見るが…
ライ「……」
全く反応を示さず、眠り続ける彼がいた。
はやて「…起きんね。当たり所が悪かったんちゃう?」
フェイト「なのは、いつも全力だから……」
なのは「もう二人して怖いこと言わないでよ〜〜〜。」
二人からの言葉に若干涙目になりながら答えるなのは。そしてなのはが声を上げた後、はやては何かを思いつたような顔をして、笑顔でなのはに話しかけ始めた。
余談だが、このはやての笑顔をライは後日に見ることになる。その時に彼はこう思った。「あれはミレイ会長と同じ笑いだ。」と。
はやて「なのはちゃん、もしかしたら彼を起こす方法があるかもしれんで?」
なのは「えっ!それってどんな方法?」
なのはは取り敢えず、ライに目覚めて欲しかったのではやての言葉に食いついた。
はやて「それはな……ごにょごにょ」
いきなりなのはの耳に手を添え、なのはにしか聞こえないように話し出すはやて。するとはやての言葉を聞くうちに、なのはの顔がみるみる赤くなっていく。はやての言葉を聞き終えたなのはは顔を赤くしたまま、何故かライの顔を見つめ慌てだした。それを眺めていたフェイトははやてに尋ねた。
フェイト「はやて、なのはに何言ったの?」
はやて「ん?なのはちゃんが出来んのやったらフェイトちゃんがするか?」
フェイト「?」
はやて「彼、イケメンやろ?」
フェイト「うん。」
はやて「王子様みたいやろ?」
フェイト「うん。」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ