テーマ短編
GGO番外編 節分!!
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攻撃開始だ。
「さて、と……」
「しっかし節分イベがこれとは。変な事考えるよなぁザスカーも」
「其れを言ったら、そもそもアメリカの会社のザスカーが、何で節分なんかにイベント企画するのかの方が割と疑問だけど」
苦笑しながら言ったリョウに、肩を竦めながらヤミが答える。リョウとヤミは、同じ位置での待機になって居た。といっても、いざとなればヤミは動きまわることになるかもしれないが。
座って敵群へ向けてM2の銃口を向けるリョウが苦笑しながら言う。
「ちげーねぇ。あんまり世界観にも似合ってねぇしな」
「別に正月にもこんなイベントがあった訳じゃなかったのに、あの会社、どうにも気まぐれで動いてる節があるのよね……なんかどっかの作家の出資でイベント開催したりするし」
「あぁ、これみたいなチーム戦のあれな」
リョウが思い出したように言いつつ、不意に懐からガムを取り出す。
「……?なに、ガムなんて持ってたの?」
「ん、あぁ。意外と色々売ってんだぜ、煙草、ガム、ビスケット、チョコバー。レーションなんかも一通り」
「良く調べるわね、メインでプレイしてるゲームでも無いのに」
「ま、趣味程度にな。お前こそ調べないのかよ?女子は甘味が好きなんだろ?」
首を傾げるリョウへ、ヤミは呆れたように返した。
「マースのチョコナッツバーをスイーツに含める女の子なんて、今の世の中じゃ早々居ないわよ」
「そいつは残念。食うか?」
「止めておくわ。物を口に詰めながらだと走りにくいのよ」
「そうかい」
そう言って、リョウはガムを口に入れて食べ始める。アイリが鋭い声で言った。
「来るわよ。リョウ」
「All right.んじゃ、お出迎えと行きますか」
そう言うリョウの隣で、ヤミがインカムに手を添える。
「各員、始めるわ。合図と同時に起爆。同時に攻撃よ。アイリと弟君はマガジンが空っぽになるまで撃って、後は予定通りに、首尾よくね」
『了解だ。タイミングはよろしく頼む』
『了解』
『りょーかい!あ、ヤミ、合図は例の奴でお願いねー!』
「はいはい」
やれやれと首を振って、ヤミは自身の銃を持ち直す。既に敵は、中に話の中にまで侵入を始めていた。玄関までは、もう200mもないだろう。
「各員、撃ち方用意!」
『『『『……!』』』』
リョウはM2を。ヤミはキャリコを構え、其々アイリはXM8を、キリトはリョウから貸し与えられたXM29を構える。
シノンは屋上で起爆装置を持つと、敵の動きをじっと見つめる。
踏み込んだ敵は、既に正面入り口60m手前まで迫って居た。だが、此方は隠蔽状態にある為。まだ補足はされておらず、彼等は更に近づいてくる。
50m……40m……
「攻撃ー……!」
35m…
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