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SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
テーマ短編
GGO番外編 節分!!
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着いた。

「えー、此処からステージに飛びます。入ったら、先ずみんな集まって装備。其れから敵を観察して、作戦を立てましょう。それじゃあみんな、がんばっていこー!」
「「「「おぉー!!」」」」

────

「うわぁ……凄い数……」
「これは、ちょっと異常ね」
「道理で弾薬の気前が良い訳だ……」
「こういう事だったのか……」
アイリ、ヤミ、リョウ、キリトがそろって並んで双眼鏡を覗き込み、そんな事を呟いた。
隣でヘカートのスコープを覗きこんでいたシノンが、呆れたような声で言う。

「それで?どうする?狙撃してみる?」
「いいえ、今は良いわ。どう考えても焼け石に水……先ずは作戦を考えないと」
双眼鏡から目を外し、髪をかき上げながらヤミがそんな事を言う。
事前の通達通り、ステージはコの字型をした五階建ての建物、と言っても両左右のビルにはトタンやコンクリート詰めがされており、侵入できない。敷地面積は、およそ200m四方と言ったところか。そのコの字のへこみ部分に向けて、500匹近い数の鬼が接近していた。

「んじゃどうするよ、リーダー?何か対応策でも?」
「別に、策ってほど大したものじゃないけど。集まってくれる?」
「あぁ」
「うんっ!」
「えぇ」
「おう」
ヤミを中心に、全員が部屋の中央に集合する。今回集まったメンバーのリーダーになったのは、最もGGOでのパーティプレイ歴の長いヤミだった。まぁそうでなくても、現実で生徒会長などやって居る彼女である。リーダー事には、割と向いているのだ。

「さっきも言ったけど、あの数相手じゃ、中途半端な火力を変に中距離から当てても焼け石に水よ。でも、向こうだって武装してる。余り向こうから飛んでくる弾を受け続けてる訳にも行かない。から」
「から?」
「火力を順番に重ねて、ごっそりごっそりって殲滅するわ」
「おぉー」
「いいじゃねぇか。景気良く行こうぜ」
アイリやリョウが楽しげに言うのを呆れたように見ながらヤミは説明を続ける。

「それじゃ、今から指定するポイントに……」

────

其れから数分。各々が其々建物の中で隠れながら、敵群の接近を待ちかまえていた。敵はどう言う訳か正面から来ていて、コの字の外側に当たる壁には窓が無い。つまり、敵の機動はコの内側のみで有り、そこに来た敵をせん滅するのに火力を集中させるのはたやすいのだが……逆に言うと、それ以外に殆ど迎撃方が取れないと言う意味でもある……まぁ、今回はこの際構いはしない。

「各員、配置に付いた?」
『こちらアイリ。オッケーだよー!』
『此方キリト、オーケーだ』
『此方も、準備完了』
無線機の向こうから帰ってきた返答に、彼女は小さく頷いた。既に敵群は眼と鼻の先まで近づいて来ている。およそ二分もすれば
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