テーマ短編
GGO番外編 節分!!
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「節分イベントだぁ?」
「そ!弾丸がマメになってて、鬼型のモンスターがねぇ」
「まあ要は其奴等に撃ち勝てば勝ちって訳よ」
「あ〜!私が言いたかったぁ!」
二月の初めALO内部、森の家で、アイリの一言からそんな話になった時その場に居たのは、文字通りのGGOメンバー。アイリ、アウィン、リョウ、キリト、シノンだ。
彼女達が言うには二月二日の節分に会わせて、SBCグロッケンでちょっとした豆まき成らぬ豆撃ち節分イベントをやるらしい。アイリの言いだしで、それに参加しようと言う話だった。
「と言うわけで!GGOトップのこのメンバーで参加すれば、トータルスコアトップ間違いなしだと私は思うのです!ばんばん!!」
「机叩かないの」
「ばんばんって……まぁでも、確かに、リョウ兄ちゃんや、キリトの火力は魅力よね。五人一組って言うのもあるし」
「面白そうじゃないか。俺は出てもいいぜ」
アイリの机をバンバンと叩きながらの主張に、シノンが苦笑しながら同意し、キリトも面白がるように笑う。言いながらリョウを見た彼に、リョウは苦笑しながら肩をすくめた。
「いやまぁ良いけどよ、このメンバーって普通に反則じゃねぇ?」
GGOソロ最強決定戦で有る、BoBのトップランカー五名。そのメンバーを見渡しながら、リョウは苦笑した。
────
「相変わらずだな此処は……」
天井のモニターを見上げながら、リョウが小さく呟いた。隣に立ったシノンが、苦笑して返す。
「ま、あれから二カ月も経ってないしね」
「だな。お前今日はヘカート?」
「うん、前衛は十分過ぎるくらい居るでしょ?」
「ちげぇねぇや」
うはは、と笑いながらリョウは歩く。先頭を歩くアイリの足取りは軽い。どうやら結構今回の事を楽しんでいるご様子だ。
と、不意にリョウの耳に、すれ違う人間達の会話が飛び込んできた。
『なんだよアレ……』
『反則だろあんなの……』
『運営の連中いじめかよ……』
どうやら此方に対して言っているのではない、運営に対してブツブツ文句を言っているようだ。
『なんだぁ?』
何かザスカーがしでかしたのだろうか?そんな事を思いつつ、リョウは前を行く三人に続く。と、今度は良く似た、しかしややニュアンスの違う会話が聞こえる。
『いや、ちょ、何だよアレ……』
『え、いや反則だろあのメンバーは……』
『運営いじめかよ……』
『あれ、切り裂き少女(リッパー・ガール)だろ……?』
『良く見ろ、今日はガール“ズ”だ』
『ヘカートも居るぞオイ……』
『黒鬼(オーガ・ネーロ)……』
『あれ、ストライカーかよ……!?はじめて見たぞ俺……!』
うん、どう聞いても自分たちである。切り裂き少女とか言う物騒なのはアイリとキリト、ヘカートはシノン、黒鬼は闇風の事だとリョウ
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