コラボ・クロス作品
戦士達×RoH
Roh×戦士達 《五話─人が信じ合う為に》
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…」
「…………」
「…………」
「……おい、なんでそこで会話が止まるんだお前ら」
自己紹介の途中で会話が止まったボク等を見て、呆れたようにエギルが言った。仕方がないじゃないかと感じて、ボクは若干だけうらめしく思いながらエギルを見た。ボクの人見知りをする癖はどうしても治らないから、初対面の人にはどうしてもこんな風にテンポの悪い会話をしてしまう。
「いやぁ、思ってたよりずっと綺麗な子だったからさ……」
「!?」
「まったく……」
エギルはやれやれと首を振ると、苦笑しながら黒い剣士を指して言った。
「んじゃまぁ、仲介人からのサービスだ。紹介してやるよ。此奴はキリト。一応ウチの常連で、こんなのでも攻略組プレイヤーだ《黒の剣士》とか呼ばれてるんだぜ」
「そのまんまなのは認めるけどあんまり言うなよ……まったく、誰だあんな二つ名考えたの」
エギルの言葉に苦虫をかみつぶしたような顔をしてそう言った剣士……キリトは、やや照れくさそうにしながらボクを見て苦笑する。
「まぁ、そう言う訳で、キリトだ。よろしく」
「あ、は、う、うん!」
とエギルが今度はボクを指して言った。
「で、此奴は同じくウチのお得意様で、ユミルだ。今は中層でも上位。近いうちに攻略組にも入ると思うからな。覚えとけよ」
「へぇ……凄いな」
「そ、そんなこと無いけど……」
頬を掻きながら頭を下げているボクに軽く笑いながら、キリトはうんと一つ大きく頷いた。
「それで、ユミル、キミは兄貴に会いたいって話だったけど……」
「……え?兄貴って……」
「……あぁ!いや、リョウコウの事だよ。俺の義兄弟なんだ」
「義兄弟……」
何となくあまり聞いた事の無い言葉を、ボクは小さく繰り返す。[義兄弟設定]、存在は知っていたけれど実際に設定のある人を見るのは初めて……
「(あ、ちがうや)」
キリトが義兄弟の設定を結んでいる人がリョウさんだったって事は、知らなかっただけで僕がそう言う人と会うのは二度目なのかもしれない。
「兄貴の居る場所なら、別の人に聞いても分かると思うけど……君は兄貴のホームが知りたいんだよな?」
「あ、うん……」
コクリと頷いたボクに、キリトはやや府に落ちないといった表情をして言った。
「あまり疑うつもりも無いんだけど、聞いて良いか?どうしてホームなんだ?普通に合う分なら、此処にだって兄貴は来るはずだ。其れは知ってるよな?」
「うん」
「なら、それこそ此処で待つとか……後は、俺が今から兄貴にメッセージを送っても良い。それくらいの協力ならお安い御用だし……」
「あの、ボク……出来ればリョウさんが絶対会ってくれる場所に行きたくて……それで……」
「絶対?」
「うん、絶対」
「……えーと……」
未だに良く分からなそうな顔を
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