コラボ・クロス作品
戦士達×RoH
Roh×戦士達 《四話─救ってやるよ》
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ゃレベルで届かんダンジョンでボス戦、死に掛けると来た、あぁ糞ったれ何の冗談だ?こんだけ苦労した餓鬼これ以上苦労させて何を学ばせようって?」
理不尽な死なら学んだはずだ。人間の醜さも学んだろう。現実の厳しさもユミルはもう充分過ぎる程に学んだはずだ。なのに神様とやらは、まだ彼に碌でもない運命を突きつけようとする。
「ふざけんじゃねぇ!!!」
心の底からリョウは叫んだ。それは個人的な怒りであり、そしてきっと代弁だ。こんな理不尽で驚くほど不公平な運命に、納得など出来る訳が無い。だから怒るべきはリョウでは無い、ユミルだ。だがユミルはそれをしないだろう。多分、リョウがどうして此処まで怒っているのかも分かっていない筈だ。だからリョウが叫ぶのだ。
そして叫びながらリョウはストレージを呼びだした。
「いい加減、もう打ち止めで良いだろうが、山盛りてんこ盛りの不幸も理不尽も不公平も運命も、この辺で打ち止めで良いだろうが!」
そう言っているリョウに、ガーディアンは再び腐剣を振りあげる。其れは神様の答えのようで、メッセージのようにも見えた。「そこまで言うのなら、打ち止めにしてみせろ」と「お前のそのちっぽけな怒りで、その子供を、理不尽で不公平な運命から救って見せろ」と、そう、言われた気がした。
故に、叫ぶ。
「上等、だぁ!!」
咆哮と共に、腐剣が“上に”弾かれる。振りあげた武器をその勢いに逆らう事無く肩に担ぎ直しながら、リョウはガーディアンを睨む。
その刃は、リョウがそれまでに持っていた鋼鉄の薙刀では無い。分厚い刀身に、鋼鉄の柄、荘厳な装飾に、全てを睥睨するように睨みつける一体の龍が彫られた、一本の青龍偃月刀。
昨日までなら、微妙に筋力値が足りず、装備することすらできなかった其れを肩に担ぎながら、リョウは仁王立ちでガーディアンを見た。
「救ってやるよ……それが、俺が今此処に立つ理由だ!!!」
その名は《冷裂》、彼の、最期の切り札だ。
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2024年1月2日23:43
SAOに置いて、ダメージ判定の有る状態……つまり、攻撃に使用された武器同士が衝突した場合、速度その他のパラメーターはある物の、基本的にはより重量のある側が有利な判定を受ける事が出来る。例えゲームであっても基本的に現実の物理法則を基として居る以上はそれは変わらない。だからこそ、今起こっている状況は、それこそ他の多くの人々が見たのなら、信じがたい物だっただろう。
何しろ高さ六メートルの身体を持つ巨人の鎧が振り下ろしてくる、巨大な質量を持つ大剣を、身長2mも無いような唯の人間が、薙刀で跳ね返しているのだから。
「羅ぁっ!!」
ゴァンッ!と凄まじい質量同士がぶつかり合う音がする。其れと同時に、振り下ろされた大剣が弾かれ、跳ね返したリョウはそのまま降った
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