コラボ・クロス作品
戦士達×RoH
Roh×戦士達 《四話─救ってやるよ》
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が喰らうよりも百倍ましである。
着地と同時にリョウは袖から緑色の結晶を取り出すと、ユミルに其れをかざして怒鳴った。
「ヒール!」
即座にユミルの身体を淡い緑色の光が包みこみ、HPゲージが一気に回復する。SAO内でも数少ない、一瞬で体力を回復出来るアイテムが、この回復結晶だ。そうして彼のHPが綺麗なグリーンになったのを見て、即座にリョウは叫んだ。
「り、リョウさん……?」
「この馬鹿野郎!!何考えてんだ手前は!!!?お前死ぬとこだったんだぞ!!?」
「ぅう……ご、ごめんなさい……で、でも……」
自分で言っていてお前が言うなと言いたくなるような言葉だったが、言わずには居られなかった。小さく謝罪を口にしがらリョウの胸に顔をうずめてユミルは縮こまる。と、その向こうをみてリョウが目を見開いた。
「あぁくそ!ユミル掴まってろ!」
「ひゃっ!?」
最後まで聞くよりも前に、リョウはユミルを抱えあげて跳躍する。其処に、腐剣が叩きつけられ、地面が揺れた。
「空気読めよ手前ェ……!」
悪態をつきながら更に跳躍で離れる。と、着地しながらリョウはユミルに言った。
「降ろすぞ!離れてろ「ま、待って!」あぁ?」
しかし其れを遮って、ユミルが大きな声でリョウの事を止めた。いぶかしげにユミルを見る。と、先程の衝撃で兜が落ちユミルは泣きそうな表情でリョウを見ていた。
「……なんだよ」
「お、お願いが有るんだ……ボク……その、リョウさんに、死なないで、ほしい……」
「はぁ?」
いきなり突拍子もない言いだしに、リョウはますます怪訝な顔をした。
「なんだそ……りゃ!っと、当たり前だろんなもん」
ガーディアンのアバランシュを何とか誘導して跳躍回避しつつ、リョウが言った。しっかりとリョウにしがみついたままでユミルが弱弱しく言った。
「うん……そう、なんだけど……怖いんだよ、さっきリョウさん、死んじゃいそうだったから……今リョウさんが死んじゃったら、ボク……」
「まぁ、手段も無くなるし使い魔も助けられんわ、なっ!」
「ッ……そうじゃなくて!」
「ッ……?」
少し怒ったように言うユミルに、リョウは少し驚いたように彼を見た。若干涙を眼に浮かべて此方を見て来る視線と目が合う。それは彼の幼馴染が、彼を本気で心配した時に自分をとがめて来る瞳に、とても良く似ていた。
「ボクは、リョウさんがし、心配なんだよ!死んでほしく無いんだ!分からないのかな!?」
「あぁ?あ、あぁ……」
あまりにも正面切った物言いに、やや戸惑いながらリョウは曖昧に頷く。が、ふと思い出したように、やや不満げな声で続けた。
「って、俺はついさっきお前さんのお陰で死ぬほど気を揉んだんだが?俺に言えた義理か、お前。おっと!!」
「う、だ、だってそれは……勝
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