コラボ・クロス作品
戦士達×RoH
Roh×戦士達 《四話─救ってやるよ》
[7/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いながら、リョウは、まるで先程のガーディアンの構えをまねるように刃先を地面と水平に、自身の左に薙刀の柄を引き付けた。
刃先に青色のライトエフェクトが灯ると同時に、その体が動きだし……
「……!?」
直後にドスッと嫌な音を立てて、何かがリョウの身体に突き刺さった。
『そう言うの、在りかよ……!』
リョウが悔しげに唸る。彼の身体、腕と腹部、そして脚に突き刺さって居たのは、ガーディアンの全身に絡みついた茨。その棘のある蔦が、凄まじい勢いで成長した物だった。
極近接域に居る対象に対する特殊攻撃。確かに警戒すべき技では有ったが、出来ればあって欲しくは無かった。ついでに言うならば、この“瞬間での”発動はリョウとしては勘弁してほしかった。
ソードスキル発動の瞬間。その最悪のタイミングでカウンターを喰らったリョウの体勢は大きく崩れ、刃から青いライトエフェクトが消失する。
「しくじっ……!」
たを言うよりも前に体が完全に硬直する。と、同時にリョウに突き刺さった茨がちぎれ、ガーディアンが此方を向くと。腐剣を大きく引き、剣尖を右斜め後ろに構えた。
HPは今ので残り三割。どう考えても耐えきれない。
ガード?間に合わない。回避?体が動かない。対抗手段は……無い。
「ユミル──」
反射的に、けれど“予定していた通りに”リョウは叫んでいた。
「“──逃げろ!!”」
そしてそれを叫んだのと全く同時に剣が振るわれ、そして何の皮肉か、全く同時に……リョウの前に、“小さな影”が飛び込んだ。
「……!!」
一瞬、何が起きたのか分からなかった。ただ自分の身体がその間に入った何かが剣を正面から喰らった事で刃が体に届く事を逃れ、生きている事。そしてその小さな影がまるで小石のように剣に吹き飛ばされ、盾と兜を地面に落下させながら空中を舞っている事だけが、スローモーションになったような世界の中でぼんやりと認識出来た。
およそ無意識の内に、彼は叫ぶ。
「バ……カ野郎!!!!!」
硬直が解けると同時に低空跳躍。ユミルのHPゲージがとんでもないスピードで減っていくのが見える。グリーンをあっという間にぶっちぎり、イエロー、レッド……
『止まれ、止まれ止まれ止まれ!!!』
そのゲージが最後の一ドットまで届き……
「止まりやがれええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
その怒鳴り声が届いたかのように、残り本の一ドットの所で、ユミルのHPの減少は止まった。
「ッ!!」
ボンっ!と音を立てて、リョウの身体が跳躍する。空中に居るユミルの身体に追いつくや否や、空中で抱きしめた。そのまま落下する前に背を地面に向け、背中から地面に着地する。
「ぐぉっ……!」
「ぅ……」
落下ダメージでHPが多少減ったが問題無い。残りHPが1ドットの彼
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ