コラボ・クロス作品
Roh×戦士達 《三話─Flower:Snow drop》
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ぇダンジョンは、後はあそこだけだ。もう片方の巨大花の森はもう攻略されてるからな。もし、使い魔とは言え蘇生アイテムなんつー激レアが有るとしたら、もうこの層じゃあそこ以外あり得ん。此処はフィールドの中でも端っこだから、話に有った《彼方》って言葉とも合致するしな」
「……でも、まだ攻略された事が無いダンジョンって事は……」
「そうだ。この橋より向こう側は、もう何が起こってもおかしかない。Mobの群れ、罠……最悪ボスモンスターまで、全部を可能性として考慮しなきゃならん。最後にもう一度聞くが……それでも行くな?」
「……うん。ボク……」
頷き、小さく息を吐いて、ユミルは何度目か再びリョウを正面から見る。
「ボク……自分が弱いって、此処に来るまでですごくよく分かった……でも、それでも……そんな事、関係ないんだ。ルビーの為だったら、どんなことだってもう怖くない。弱くたって、諦めたりしたくない、諦めたりしない!だから……リョウさん、お願い、ボクを、あの丘の頂上まで、連れてって!」
「……へっ」
その答えに、リョウは再びニヤリと笑う。其れは、リョウも望んでいた答えだった。そうでなければ、いや、それでこそ……
「やる気出した甲斐があるってもんだ」
「え?」
「いや、いいだろ。んじゃ登るぞ。ちゃんとケツについて、離れんなよ」
「うんっ」
橋を渡る二人の背中が遠ざかっていく。そのむこうで、丘は不気味な沈黙を保っていた……
────
「推ぉぉ!!」
一閃。
左から薙ぎ払われた鈍色の薙刀が、射線上に居たMobを切り裂き、直後に爆散させる。切り裂かれたのは頭だけがトマトになった小さな人型。《マッド・トマト》と呼ばれる人型モンスターで、文字通り、身体は白い人型、頭はトマトであり、その手にダガーを持って襲いかかって来ると言う中々にマッドな植物系人型モンスターだ。人型なだけあって、中級レベルのソードスキルを使って来ることもある上に、身体の小ささと加えてなかなかにすばしっこいため、慣れていないとやや苦戦することも少なくないMobである。そのモンスターに、現在、三匹ほどで囲まれていた。
「ッ!!」
ブンッ!!と音を立てて、リョウが振り終えた薙刀を高速で二回転させながら左側に戻し、両手で構え直す。正面ニ匹から来た突きと切り上げをこれで弾き返し……
「……!」
勢いそのままに背中を軸にして後方に薙刀をまわし、柄の先を持つようにして右手で逆手持ちの形にすると……
「憤ッ!」
「ギィッ!?」
そのまま右手を正面に振って後方に薙ぎ払い。後方で起こった悲鳴と爆散音に構う事無く手首の動きで右手の中の薙刀を滑らせ柄の中央を掴む。そのまま尖端を相手に向けるように左に構え直しながら、ヒュン、と右手の動きで反回転。これで、体勢は刃を相手とは反対側
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