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SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
Roh×戦士達 《三話─Flower:Snow drop》
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信じること……リョウさんに理由を聞いたのも、リョウさんはボクの理想のとおりに協力してくれてる人なのに、何でか分からないけど、そんな人の事を信じるのも、躊躇っちゃって……其れで……ごめんなさい……」
「いや、謝られてもな、別に俺はまだ特に嫌な思いしたわけでも痛い思いした訳でもないんだが……それで?」
言葉の後半に近付くにつれドンドンしりすぼみの調子で言ったユミルに苦笑しながらリョウは返した。

「……でもボク、まだ、やっぱり人は信じ合えると思う……あったかい生き物なんだって思う……リョウさん、これって、正しい事だよね?ボクの言ってることも、ボクのお父さんとお母さんが言ってたことも……」
縋るように、ユミルはリョウを見つめる、其れを確認しながらしかし、リョウは即座に肯定せず少し考え込むように腕を組み、やがて立ち上がると静かな声で言った。

「……とりあえず、歩きながら話すとするか」
「あ、は、はいっ」
先ずは、進行である。先程までよりも心なしか脚を遅くして進みながら、リョウは一度長く器を吐いてから口火を切った。

「まぁ、何つーか、お前さんの事情はともかく、別に他人を信用するのを躊躇うのは普通の事だと思うけどな、俺的には」
「そうなの?」
心底不思議そうに首を傾げたユミルにリョウは呆れ気味に苦笑する。此処まで純粋だと寧ろ自分が真っ黒過ぎな嫌な奴のような気がして割と居心地が悪い。

「いや、つーかな、お前さんの言うようなどんな相手でも信じられる前提みたいになんて、普通の人間は生きてられねーよ。自分の身が守れん。どんな人間でも大抵、自分以外の奴の事を信用すんのは怖いもんだ」
「で、でも……」
「あぁ、いや、別にお前の親父さんやお袋さんが嘘言ってるって言うつもりはねぇぞ?ただまぁ、そいつはあくまでも理想……まぁ、人間に出来る事の一つ、ってだけでだな……あー……ダメだな」
何とかうまく説明しようとしたのだろうが出来ないらしく、リョウは頭をがしがしと掻くと再び長めの息を吐いた。

「つまり……信じ合うってのはよ、ユミル、人間が他人を信じたいって思えて、実際に信じるって言うのが二人以上の人間の間で止まる事無く常に相互に循環する……つまり、心の繋がり……輪みたいなもんだってのは分かるか?」
「心の、輪……うん、何となく、わかると思う」
彼の答えに頷きつつ、リョウは続けた。
リョウの人差し指、親指同士の指先を付け、薙刀の柄を囲むように小さな輪を作りながらリョウは言う。

「うん。この輪が理想形の信じ合うってものの形だとしてだな……けど実際のところ、そう言う風に心をつなぎ合わせられる人間同士ってのは、普通人生の中で実を言うとそう多く見つかりゃせん。詰まるとこ、一人の人間が本当に信じ合える関係になれる人間ってのは、本人が思うよりずっ
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