コラボ・クロス作品
戦士達×RoH
Roh×戦士達 《ニ話─買い物にて》
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、もう1月のこの時期、アインクラッドは寒冷ステージで無くても全体的に気温が低いし、其れで無くても此処は水車小屋……つまり、水場の近くなので、他よりも気温パラメーターが低く設定されているような気がする。
と、リズベットはその水車小屋を一瞥して、少し気恥ずかしげに、けれど自信ありげに胸を張った。
「大した意味は無いのよ。ちょっとした予行演習ね」
「予行演習だ?」
「そ、まぁそれに関しては良いでしょ?それより気になってたんだけど」
と、不意に、リズベットはリョウさんの後ろに突っ立っていたボクに視線を向けた。
「ど、どうも……」
「うわ、子供じゃない。その子何よ?アンタもしかして誘拐犯なの?」
「またそれか!ちげぇよ!こいつはユミル。今回お前さんが防具を作る相手だ」
リズベットの発言に突っ込みつつ、リョウはボクを示して言う。
その会話に何となくまた居心地が悪くなりつつも、とりあえずとばかりに、ボクは頭を下げた。
「ゆ、ユミルです……よろしくお願いしますっ」
「へぇ〜」
リズベットは一瞬ボクらをいぶかしげに見て首を傾げたが、すぐに気を取り直したらしい。
「ま、いっか。私はリズベットよ。今はしがない路上鍛冶屋だけど、近いうちに店を持つつもりだから御贔屓に。よろしくね」
「は、はい……」
「さてと、自己紹介も済んだ所で、だ。此奴が持てる限りで、アンタに作れる最高の防御力を持ってる装備を……30分以内に作って欲しいんだが、出来るか?」
リョウさんの説明に、リズベットは苦笑して、肩をすくめる。
「聞いてはいたけど、割とせっかちなのね〜。急ぎの用事でもあるの?」
「ま、そんなところだ。その編は詮索しねーでくれると助かる」
「オーケー。ま、良いわ、出来る限りの事はする。素材は持ち込み?それともこっちで用意した物にする?」
「一応いくらかは買ってきた。後はそっちに任せる」
言いながらリョウさんは朝袋を幾つかリズベットの前に出現させる。恐らくあの中には、先程エギルさんから買った素材アイテムがたくさん入っているはず。
「へ〜、結構集めたわね。この中から、か……」
「どうだ?出来そうか?」
「ふふん。ま、やってみるわよ。これでもマスタースミスなんですからね」
「ほう」
自信ありげに微笑んだリズベットに、リョウさんはニヤリと笑う。容姿は二人とも若いそれなのに、その光景は傍から見ると、熟練した戦士と職人の会話に見えて、何となくかっこいい。
「さてと、それじゃあユミルだっけ?とりあえず、限界のパラメーター教えてもらえる?」
「あ、はい、えっと……」
言いながら、ボクは自分の筋力値から算出した最大装備加重等のパラメータを説明する。
ちなみにだけれど、元々のボクは斧使い。そして元来斧は他の武器と比べると大分重
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