コラボ・クロス作品
戦士達×RoH
Roh×戦士達 《ニ話─買い物にて》
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だなぁっと」
転移してきた此処は、第48層主街区《リンダース》。
歩きながら、リョウさんは周囲を見渡していた。どうやら誰かを探しているみたいだけど……
「あの……また誰かと待ち合わせてるんですか?」
「いや。待ち合わせっつーか、まぁ目印捜してんだ。この辺に水車小屋が……あった」
リョウさんと歩いてきた主街区の先には、カタカタと小さな音を立てる一件の水車小屋が有った。その小屋を見るようにして、小屋の前に人影が一つ。
「ちょいと失礼。アンタがリズベットさんか?」
「あ、やっと来た……じゃあ、そう言う貴方がリョウコウさんですか?」
振り向いたのは、ボクとそんなに背の変わらない女の子だった。
ピンク色の髪に、そばかすの付いたやや幼げな(ってボクが言うのも変だけど……)顔立ち、ダークブルーの大きな瞳。ラズベリー色のコートを着ていて、ぼくたちがお客さんだからか、微笑を浮かべるその顔は何処となく人形めいて見える。
「あぁ。情報屋の紹介で来た。こんな時期に貸切で鍛冶屋を引き受けてくれるってやつは珍しいからな。よろしく頼むぜ」
「こっちこそ……じゃない、此方こそ。よろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げて笑顔で応答するリズベット。けど何となく、その顔が引きつってるような……?あれ?この人もしかして……
「……お前さん、客商売とか愛想笑い得意じゃねぇだろ?」
「んなっ!?」
言ったーーー!!?躊躇い無く言っちゃったぁ!?そ、そりゃボクも少しそう思ったけど、何のオブラートにも包まないではっきり言っちゃうんだそう言うの!?あぁ、でもリョウさんって結構言う事はザクザク言っちゃう人なのかも……割とボクもさっきザクザク言われたような……
「んな緊張する事ねーって、普通で良いから普通で。変に引きつった笑い方とかされるとこっちが緊張すっからよ〜」
「な、なな、な……!」
う、うわぁ、言いにくい事をズバズバと……怖くないのかなぁ……?絶対怒らせると思うんだけど。
「え、えぇええ!!そうよそうですよ!!商売初めて一年ちょっと!未だに客相手の仕方が苦手な人間よ私は!悪い!?」
「いや。別に悪いとは言ってねーって。まぁそんな感じで話してくれりゃこっちも変な気ぃ使わなくて済むんで、さっさと商談に移ろーぜー」
「〜〜〜っ!!」
へらへらと笑いながらリズベットの怒鳴り声をさらりと受け流すリョウさん。ボクには見える……リズベットの頭の上に浮かぶ怒りマークと、リョウさんの頭の上に浮かぶ大量の音符マークが……
「あぁっ!もういいわよ!アンタの言う通り、さっさと商談に移りたい、寒いし」
「て言うか、なんでこんなとこで商売なんだ?何も野外じゃ無くて良かったろ」
「え?あぁ」
リョウさんが彼女の後ろにある水車小屋を見ながら言う。確かに
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