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SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
戦士達×RoH
Roh×戦士達 《ニ話─買い物にて》
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が肩をつかんだままのその人にヘッドバッドをかました。ゴツンっ!と鈍い音がして、その人は思いっきりのけぞる。
フンッ、と鼻を鳴らして、リョウさんが言う。

「あのな、俺がこんなガキに手ぇ出すほど飢えてるように見えんのか阿漕商売野郎!」
「ち、ちょっとしたジョークだジョーク……ったく、けどなぁ、流石にお前変な客って……なぁ?」
「…………」
男の人が、困ったように頭を掻いた。体格や顔立ちからあった恐ろしげなイメージに合わないそんなユーモラスな動作に、見えないだろうけれど、思わず苦笑してしまう。
この人の言いたい事は、大体分かる。今のボクは、其れこそ普通に立っているだけでも大分周囲の雰囲気から浮くほど、ぼろぼろでみずぼらしい格好をしている。恐らくは商人プレイヤーであるこの人が、ボクを見て違和感を覚えるのは当然だろう。

「しゃーねーだろ?服変える暇が無かったんだよ。まぁ客は客だ。金は払うから普通に応対してくれや」
「そうは言うがな……ったく、長い付き合いだ。別にどうこう言うつもりはねえが、お前、今度は一体何にまきこまれてんだ?」
「そりゃ、秘密だ」
にひひ……と含みありげに笑って、リョウさんはシラを切る。ボクとしては少し居心地が悪かったけど、下手にボク情報何かをばらされるよりは、ずっと良い。

「それでだな……」
「あ、あの……」
ボクの方を見たリョウさんに続いてボクが焦ったように声を出す。けれど其れが文章になるよりも早く、その人が「分かっている」と言うようにコクリと一つ頷いて言った。

「おう、おまえさんがユミルだな。俺はエギルだ。話は聞いてる、素材を買いたいんだってな?」
「えっ、へっ?」
「ん?オイリョウ」
「あぁ、そうだ言ってなかった」
突然、覚えのない事を聞いてきたエギルさんにボクは咄嗟に聞き返す。その様子に違和感を感じたのかエギルさんがリョウさんを見ると、注文する物を考えていたらしいリョウさんは気が付いたように拳で手の平を叩いた。

「オイオイ……」
「わーりわり、ちょっと待てな。おい、ユミル」
「は、はいっ!」
突然名前を呼ばれて緊張しつつボクはリョウさんに向き直る。

「大事な事だからよく聞けよ?先ずこれから先、お前には正直今まで使った事無いくらい大量に金がかかる。理由は分かるな?」
「装備や……アイテムを整えなきゃいけないから……ですよね」
「おう。でだ。今回使うそれらの金を、今だけ一旦俺が立て替えてやる」
「……!」
その申し出は、正直に言って、とてもありがたかった。実際問題として、唯の中層プレイヤーで有ったボクには、圧倒的に先立つ物が足りなかったからだ。
もし僕がお金を払うとしたら、ボクにそろえる事が出来る準備は高が知れているだろう、けれどそれらをリョウさんに立て替えてもらえ
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