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SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
戦士達×RoH
Roh×戦士達 《ニ話─買い物にて》
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んだって言う所では、きっとさっき会ったリズべッ……じゃない、リズと同じだけど、この人は“職人”よりも、“芸術家”としての面が強い人なんだと思う。

「そいじゃ失礼して……お、確かに、お前にしちゃ控えめだな」
「だろう?やはり装飾はもっと優美で煌めくような……「んじゃ、代金は?いくらだ?」この期に及んでまだ割り込むのかね!?」
またしてもリョウさんがハーラインの言葉に割り込む。さっきハーラインは楽しんでないかと聞いてたけど、うん、リョウさんこの顔は楽しんでる。

「全く……お代はこの通りだよ。それでこの装備は、両方君が付けるのかね?」
「ん?いや、片方は此奴だ。ほい、代金」
「うむ、これで取引成立だね。しかし……この子がかね?」
「あぁ」
「え、えと……」
と、不意にリョウさんが僕を指して、ハーラインが僕の顔を覗き込む。無意識の内にちょっと脚が下がった、ボクは自分でも自覚が有る位人見知りなので……その、こういう人は少し苦手なんだと思う。

「おぉ、これは失礼。私はハーライン、この通り、彫金師をしている。以後お見知り置きを。失礼ながら、君の名前を伺ってもよいかな?」
「え、えと……ゆ、ユミルです……」
「ふむ、美しい名前だ。叶うならその兜を取り、その顔を私の前に晒してはもらえないだろうか、小さな戦士殿?」
「は、はい……」
「……あ、ちょま……!」
やっぱりお芝居っぽい動きで言ったハーラインに、ボクは思わず自分が被って居た鎧兜を取ってしまう。フルフェイス型の其れが完全に外れる寸前、リョウさんが、何故か焦ったような声を上げたけれど……

「へ?」
いかにも遅かった。

「お、おぉ……おぉぉおおおおおおおお!!!!!」
「!?」
「あー、しくった……」
突然凄まじい大声を上げて、ハーラインがボクの手を掴んだ。いきなりの事に反応出来ずに掴まれるがままになると、ハーラインの顔が目の前に出て来る。

「プリンセス!!!!!」
「ひっ!?」
「ったく……しょうがねぇ……」
「あぁ、何と美しい瞳だ。その澄んだ翡翠はエメラルドすら及ばぬ輝き……そして金糸のような髪……我が瞳がつぶれないのが嘘のようだ……プリンセス、どうか、どうか私、ハーラインと婚姻の「すまん、許せ」ちがっ!!!?」
最後まで言いきるより前に、ハーラインが変な声を上げて吹っ飛び、後ろの壁に叩きつけられてそのまま地面にずり落ちてまったく動かなくなった。

「はぁ、二度目だな……此奴蹴るの」
「り、りり、リョウさん!?何したの!?」
「ん?蹴った」
「い、いやそうじゃ無くて、え、ハーラインさん気絶してる!?ダメージ無い筈じゃ……」
「いや、ダメ無くても勢いしだいでシステム保護の上からノックバック入るんだぜ?知らなかったのか?」
「普通知らな
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