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SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
戦士達×RoH
Roh×戦士達 《ニ話─買い物にて》
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は、傍目に見ても明らかに遅くぎこちない。特に布中心の装備からいきなりの変更なのでその違和感は半端ではないはずだ。転ばないか見ている此方がひやひやする。

「転けるなよ〜?」
「は、はい」
からかうように言ってやると、律儀に頷いてユミルは付いて来る。リンダースからすでに人通りの多い別階層に来ていたが、周囲の人々に対するユミルへの視線は鎧に着替えて以来は大分変わっていた。以前のボロボロマントの時はその薄汚さ、気味の悪さから、明らかに不快感や不気味そうな視線しか受けていなかった彼はしかし、今はどちらかと言えば、苦笑や微笑ましい物を見るような目で見られている。
それはそうだろう。先程までと同じく顔は見せていないとは言え、慣れない重装備でヨタヨタと歩く小さな兵士、と言うより“兵士の格好をした子供”を見て、不快感を示す大人と言うのは少ない。
寧ろその手の初心者(ニュービー)に向けるベテランプレイヤーの目線は、自分の初心者時代や子供らしさに重ねての優しさを含んだそれになりやすいのだ。
他人の視線等というのは、それを向けられる側の態度や格好一つでどうとでも変わる。リョウが素材を買った後直ぐに装備を作りに向かった理由の一つは、このようにユミルの格好を少しでも見られるようにする意味も有ったのだ。他人の格好や容姿に無頓着なリョウから見ても、先程までのユミルは正直ひどかったのである。

『にしても、使い魔を殺されたビーストテイマーねぇ……』
今まで意図的に考えていなかった事案について、リョウは歩きながらも考えを巡らせ始める。
と言っても、リョウ自身、そもそもビーストテイマーという存在についてそこまで知っている訳ではない。どのようにモンスターと関わり合うのか、どんな風に使い魔にするのか、そしてそれが運良くそれを為したプレイヤーにとってどんな意味を持つのか。それらについて、リョウが知っている事は殆ど無いのだ。

まして、何故ユミルの使い魔がプレイヤーに殺されなければならなかったのかなど知る由もないし、かと言って正面を切ってユミルに聞くなど勿論無しだ。必然的にリョウに出来るのはせいぜい、想像するくらいである。

『しっかし……』
さて、使い魔の手なづけ方はともかくとして、ユミルにとっての使い魔がどういった存在だったのか。これは、彼の今までの様子から容易に想像がついた。先程の態度からもわかる通り、この世界に置いて、彼はフレンドの一人すら作った事も無いようだった、言葉に(残念ながら)嘘偽り無く、彼にとっての使い魔は正真正銘産まれて初めて出来た友達。たった一人……否、一匹の友だったのだろう。
その友が殺されたのだ。その時の彼の心境や今彼がどれだけ必死かは、想像に難くない。だが……

『わかんねーなぁ、何で殺す必要があんだ?』
そもそも事例が希有すぎて予測
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