コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 エピローグ
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リを引っ張り出す。
と、一度涼人が後ろに乗るかと聞いて、美幸がかなり従順した後それを断って、二人は歩きだした。
「今日は、楽しかったね」
「ん?あぁ、そだな……ま、俺としちゃ疲れた印象の方がつええけどよ……」
「あはは……電車の中で大冒険したんだもんね……」
「だよなぁ……実質二十四時間以上起きてた事になるんだぜ?」
「そう言えば……体、大丈夫なの?」
涼人の疲れたような一言に、美幸が心配そうに聞くと、しかし涼人はあっけらかんと答える。
「みてぇだな……なーんか、どう言う訳かなんともねぇんだよ……」
「そっか……ねぇ、りょう」
「ん?」
「……また、会えるかな?」
今日の二人の事を言っているのだろう事は、言われずとも分かった。
「さぁ……な。奇跡かなんかで会えた仲だ。あんま期待はしねぇ方が良いと思うぜ」
「そう……だよね」
残念そうに俯いた美幸を横眼で見て、涼人はしかし、のんびりと言った。
「つーか、半分はまたあんな奇跡起っちまったらこええんだよな……」
「……?」
首をかしげて涼人を見た美幸に、涼人は顔を苦くしていった。
「ソレイユ……桜火がな、何だか再戦に燃えてる雰囲気なんだよな……ぶっちゃけ、次会ったら桜火からは俺逃げるかも」
「あはは……それは、大変だね」
「あぁ……ったく、あの戦闘狂……」
ぶつぶつと何事かを呟く涼人に苦笑しながら、美幸と涼人は月夜の住宅街を歩いて行った。
────
「ふぅ……」
美幸と駅で別れ、再び家に帰ってきた涼人が直葉と入れ違いに風呂に入り、上がって自室に上がった頃にはすでに零時半を回る所だった。のんびりとパソコンの前に座った涼人はメールボックスを開き、新着メールが無い事を確認するとベットに入って……丁度その時、電話が鳴った。
「……?」
携帯端末を取ると、非通知の着信だ。こんな時間の電話であることと、何となく確認するのが面倒でしばらく放置していたが、一分経ってもサイレントマナーの着信を示す画面表示が消えないのを見て、溜息をつくと着信ボタンを押した。
[どうもですよ!ジン殿!!]
「やーっぱお前か……なんだよ、まだ何か用か?」
けだるげに答えた声に、声は楽しげに返してくる。正直深夜にそのテンションはうっとおしい。
[いやぁ、ジン殿は話がお早いですね!聞いて下さいよ!さっき剣聖殿にも電話したらですね何度も切るんですよ私の声がした直後に!!]
「あー。ははは、成程な。用無いなら俺も切ってやろうかー?」
棒読みで言ったリョウの本気を悟ったらしい声は言う。
[あ、いえ結構です!はい!えっとですね、一応剣聖殿にも伺ったんですが、いかがでした?お久しぶりの異世界からの来訪者は]
「どうって、なぁ……まぁ、楽しかったは楽しか
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