コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 エピローグ
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た!また、是非ともお目にかかりたいものですね』
「ご期待に副えたのなら何よりだ。んじゃ、疲れてっからこれで失礼するよ」
『ええ。お疲れ様でした――≪剣聖≫ソレイユ殿』
電話を切ると桜火は窓から見える月を見上げる。きれいに輝く満月が夜の空を明るく照らしている。そんな月を見ながら桜火はここにいない戦友に歌うように言葉を投げかける。
「どこで生きていようと関係なく。ただ、“わたし”が剣士であるが故に―――
Die folgende win(次は勝つ)―――忘れるなよ、リョウコウ……」
────
・エピローグ
カラカラ、ピシッ。と音を立てて、家の扉が閉じた。それを見て、ふう。と一息つきつつ、涼人はのんびりと居間へと戻る。と……
「あ、りょう」
「おう。美幸起きたか」
「うん……月雫達は?」
「帰った。元の世界に……だろうな。今から追いかければ追いつけるかもしれねぇぞ?」
美幸は少し考えるそぶりを見せ……しかし、首を横に振った。
「ううん。良いよ……」
「そうか。さって……」
微笑みながら言った美幸に、涼人は少し笑って今の中を見る。内部では、今も今とて桐ケ谷兄妹がグーすかと寝息を立てていた。
「こいつ等はこんな調子だしな……お前、真理おばさんに連絡は?」
「あ、うん。一応したよ?」
「さよか……んじゃ、駅まで送ってってやるから、ちょっと待ってろよ」
「え、う、うん……」
そう言うと、涼人は手早く風呂場に行き、あらかじめ入力しておいた風呂の追い炊きのようすを見て来ると、和人の元まで近寄って行き、チョップで彼を叩き起こし、風呂に行くか寝るかを選べと迫った。
結果として、和人は睡眠、直葉は風呂を選んだ。ちなみにおこすのに苦労したのが直葉の方である。
ソファの上で寝ていたのを頭に何度かチョップして、飛んできた左腕を片手で受け止め、脱力したそれを逆に顔面の方に投げ返し、飛んできた右足を両手で受け止めて、ソファの上から引きずり下ろす。其処まで来てようやくうにゅうにゅ言っている少女にもう二、三度度チョップを当てて、ようやく彼女は目覚めた。
「ったく……世話の焼ける……」
「あはは……いつもこんな感じなの?」
「あぁ、偶にな。始めなんかもろにスグの腹パン喰らって悶絶したもんだ」
「そ、それは痛そうかも……」
苦笑しながら、出された紅茶を飲んでいた美幸は呟いた。ちなみに涼人はというと、食器洗い機から取り出した食器たちを、綺麗に拭いて、食器棚に収めている所だった。
それを終え、携帯を取り出すと23:24だ。
「そろそろ行くか」
「うん……ご、ごめんね……」
「阿呆、こんな時間に住宅街女一人歩かせられっか」
恐縮する美幸に呆れたようにそう言って、涼人は家を出ると、愛用のママチャ
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