コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 エピローグ
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かを思い出したようで涼人のほうを向き直った。
「そういえば、ALOやってるみたいだな」
「お前らもやってるのかよ……?」
「ああ。なぁ、リョウコウ」
「あん?」
いきなりキャラクターネームを呼ばれた涼人は眉をかすかに動かす。だが、桜火は微笑みながら意外な言葉を口にした。
「今回つけられなかった決着……機会があればALOで着けるのもいいかもしれないな」
「おいおい……勘弁しろって」
苦笑いをしながらそう言う涼人。それを見た桜火は月雫と供に何も言わずに桐ヶ谷家を後にした。
―――――――――
電車に揺られ、桜火の住まいがある品川に着くころには零時を回ろうとしていた。途中で寝てしまった月雫をおぶさり、マンションへと入っていく桜火。自室に入ると、タイミングよく零時を回った。月雫をベッドに寝かせると図った様なタイミングで携帯が鳴った。発信者は不明。非通知での電話だった。
「はい、もしもし?」
『どうもです、剣聖d「ブツッ」』
掛けてきた人物の声を聞いた瞬間、桜火は通話を終了した。溜息を吐き、スマホを机の上において月雫と添い寝をするためにベッドに横になろうとした時、再びスマホに着信が入った。バイブレーションがうるさいが、この際無視決め込む桜火。しかし、五分たっても通話が切れないので仕方なくスマホを拾い、通話アイコンをタップする。
『どうm……』
「お掛けになった電話番号は現在使われていない。よく確認したうえで二度と掛けてこないことをお勧めする」
否が応でも通話する気が桜火にはないらしい。だが、先人はよい言葉を後世に残している。すなわち――
Trrrrrr―――Trrrrrr―――
二度あることは三度ある。かけてきた番号を見ると、当然のごとく非通知だった。もう、どうとでもなれ、と通話アイコンをタップする桜火。その表情は疲れに満ちていた。
「はい、もしもし?」
『ひどいじゃないですか、何度も何度も切るなんて!私が何をしたというのです!』
「自分のしたことを振り返ってから言え」
努めて冷静に言う桜火だったが、その声には気はあまり感じられない。
「で、何の用だよ?」
『いえいえ。並行世界の感想を、と思いましてね。どうでしたか?』
「……まぁ、いいんじゃねぇの」
ベッドに腰掛け、寝ている月雫の髪を撫でながら穏やかな表情で言う桜火に電話の主であり、今回の元凶である天の声は意外といった声を上げる。
『おや、意外ですね・・・もっとこう罵声やら何やらが飛んでくるかと思いましたが』
「まぁ、ああいう体験も貴重だと思っとくよ。こっちでは類を見ない奴にも会えたしな」
『いやはや。剣聖と刃一騎打ちはなかなか見ごたえがありまし
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