コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 エピローグ
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「結局はお前が原因かよ!!」
「そんなことより、晩飯の用意しようぜ」
和人の鋭いツッコミが入るが、桜火は涼しい顔でスルーする。それから、月雫と美幸がメインであるロールキャベツを作り、桜火と涼人が付け合せを作ることとなった。和人も最初は手伝おうとしたが――
「アルゲード焼きなんて作ったら、どうなっても知らないからな」
という桜火の言葉に手伝うことを諦めた。ある程度料理の腕はあると自負する和人だが、これで本当にアルゲード焼きなんて作ってしまったら、桜火側の自分と同じ道をたどるかもしれない、と直感的に感じたのかもしれない。
それから、月雫と美幸は手際よく調理を進めていく。月雫がキャベツロールを作り、ロールキャベツを提案した涼人の好みを知っている美幸がブイヨン味のスープを作っていく。食欲をそそる臭いが桜火たちの鼻をくすぐると――
ぐぅ〜
何処からともなく聞こえた胃の虫が鳴く声がした。それに反応したのは桜火だった。
「さすがキリト君の兄貴……食い意地がはってんな」
「うっせぇ……」
「そのうち、胃袋でもつかまれんじゃねぇのか?」
「…………ん?あぁ、まぁ、そうかもな」
「……もうつかまれてるらしいな」
桜火と顔を合わせようとしない涼人。どうやらそれが答えらしかった。なんでこれで恋人関係にならないんだ?なんて言葉は心のうちにとどめておく。仲良くなったとはいえ、こればかりは本人たちの問題だからだ。
「さて、あとは煮込むだけだね」
「うんっ」
どうやらメインの調理はあらかた終了したらしい。それから、夕食の完成とタイミングよく帰ってきた直葉を交え、賑やかな食卓となった。
夕食後、月雫が剣道を嗜んでいると知った直葉が勝負を挑んだり(月雫の勝利に終わった)、桜火と涼人が互いの苦労話で盛り上がったり、月雫、美幸、直葉の三人でのガールズトークが行われたり各々楽しい時間を過ごした。
そして、時刻は二十三時を少し過ぎたころ。久しぶりに騒いだのか美幸たちは眠りに落ちていた。
「さて、と……月雫、そろそろ行くか?」
「そうだね……名残惜しいけど、ね」
そう言って眠っている美幸たちを起こさないように、玄関へと向かおうとする二人に声が掛けられた。
「よぉ。お二人さん、お帰りかい?」
「ああ。さすがにどうやって戻るかもわからないしな。とりあえず、ここに居続けるのは得策じゃないと感じたのでね」
「さよか……まぁ、なんつーか、なかなか楽しかったぜ、桜火」
「ああ、おれもだ、涼人。名残惜しいが、お別れだ。またな、とは言わないでおくよ」
「そいつは残念だ……んじゃまぁ、元気でな」
「ああ、そっちもな」
そう言って立ち去ろうとする桜火と月雫だったが、何
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