コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 エピローグ
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す。美幸の友達だよ」
「あ、ああ。よろしく。俺は……」
自己紹介を始める和人だったが、そこで待ったをかけた人物がいた。
「あー、カズ……ちょっといいか?」
「なんだよ、兄貴?」
「ちっとだけ、説明しなきゃならねぇことがあっから……とりあえず入れてくれ」
そう言いながら涼人たちは靴を脱ぎ奥へ伸びるフローロングの廊下を歩いていく。リビングに通された涼人たちは和人に大方の事情の説明をした。
「……つまり、桜火たちは平行世界の人間、ってことでいいんだよな?」
「ああ」
和人の言葉に頷くのは桜火。肯定を受け取った和人は腕を組みしばらく悩んだ後、リョウ人に向かって口を開いた。
「兄貴って、よくこういうトラブルに巻き込まれるよな」
「あぁ?なんだよ、俺のせいか?」
「少なくとも、色々なことに巻き込まれすぎだよ……もう」
美幸が少し怒ったように言うと、涼人は何も言えなくなってしまう。桜火と月雫は微笑ましそうに三人のやり取りを見ている。
そこで桜火が意地の悪い笑みを浮かべながら自分のスマホを三人に差し出した。
「一応、物証も用意してたんだがな……まさか、キリト君が簡単に信じてくれるとは思わなかった」
「物証って、なんだよ?」
涼人の質問に桜火は待ってました、と言わんばかりに口を開いた。
「まぁ、これでも見てくれ」
そう言いながらスマートフォンを差し出す桜火。その画面に映っていたのは知っているようで知らないネコ耳メイド服を着た美少女だった。スカートの裾を抑え、恥らうように顔を真っ赤に染めている。月雫は笑いをこらえるので必死だったが、まったくもって知らない人物の画像を見せられた涼人、和人、美幸の三人は首を傾げる。三人を代表して涼人が桜火に問い掛けた。
「誰だ、これ?」
「キリト君だ」
「……あー、わりぃ。もっかい言ってくれ」
「キリト君だ」
桜火の衝撃の言葉にさすがの涼人も思考停止した。聞き違いかと思い桜火に聞きなおすが、聞き違いではなかった。もう一度差し出されたスマホに映っている画像を見る。どこからどう見ても美少女にしか見えない。しかし、注意深く見てみると確かに顔の輪郭などはキリトのものだった。
「「カズ(キリト)……」」
かわいそうなものを見る目で涼人と美幸が和人のことを見る。それにあわてて和人は弁明を図る。
「そ、そんなことしたことないからな!!だから兄貴もサチもそんな目で俺を見るなよ!!」
「この世界のキリト君はこんなことしないだろうから物証にはなりえるだろ。こっちの世界のキリト君ならもっと別の反応するだろうし。ちなみに言っとくと、これはおれの世界のキリト君がおれの課した罰ゲームでこんなことになったんだ」
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