コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 エピローグ
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をいう桜火。涼人の中で桜火のイメージが若干変わりつつあった。そんなことになっているとはつゆ知らず、桜火は頭を悩ませていたが、いい案が閃いたといったように彼の頭の上で電球が輝いた。
「なら、キリト君の家にお邪魔しないか?」
「あぁ?ウチにかよ?」
「うちにって、一緒に住んでんのか?」
桜火の疑問は当然と言えよう。名前も桐ケ谷というのだから親戚だろうと予測していた。だが、まさか一緒に暮らしているとは思っていなかったのだろう。
「無理そうなら他の案を考えるぞ?」
「んー、あー、まぁ、なんとかなんじゃね?」
「……キリト君にはなんて説明するんだよ?それに妹さんだっているんだろ?つか、キリト君たちがどっちの世界のキリトかわからんだろ」
「あー、カズについてはどうにかなるな。問題はスグだが……そこは友達とか言っとけばまぁ問題ねぇだろ。もし、桜火たちの世界のカズだった場合、口合わせはよろしくな」
「ずいぶんアバウトだな……まぁ、後は成り行きにでも任せてみますか」
そして、閉園時間を迎えた上野動物園を後にした四人は川越行きの電車に揺られていた。楽しく会話をする月雫と美幸だったが一段落したのか、月雫が桜火に疑問を投げかけた。
「そういえば、キリト君の家に行くんだよね?キリト君たちの記憶ってどうなってるのかな?」
「両方のキリト君たちが融合してるか、どちらか片方の記憶しか持ってないか、だな」
「じゃあ、アドリブまかせってこと?」
「そういうことだな。へま出さないように気を付けないとな」
「うん、そうだね」
【間もなく川越に到着します。お降りの際にはお忘れ物に――――】
電車の中でアナウンスが流れると、下りるために準備を始める。桐ヶ谷家にお邪魔したことがない三人は涼人に道案内を任せるしかない。念のため、桐ヶ谷家に向かう途中にあったスーパーで夕食の材料を買う。ちなみに献立は涼人の希望でロールキャベツとなった。
それから、少し歩くと目的の桐ヶ谷家が見えてきた。もともとは城下町だったらしく、昔ながらの日本家屋といった外観をしている。母屋に並ぶようにして建てられている道場もあり、結構な広さのある家だ。
「なかなかいい家だな」
「そいつはどうも……立ち話もなんだしよ、さっさと入ろうぜ」
そう言って涼人は玄関を開ける。そこに一人の少年がたたずんでいた。
「お帰り、兄貴。お客さんか?」
「「「お邪魔します」」」
キリトこと桐ヶ谷和人だった。涼人のことを兄貴と呼ぶこのキリトは涼人側のキリトであることは明らかであった。ならば桜火と月雫がとる行動はここで決まった。
「いらっしゃい、サチ。それから……」
「月影桜火だ。涼人の友達だな」
「柊月雫で
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