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SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 終ノ試練
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つ者は原則として防御に回る事は出来ない。攻撃を受けきることが出来ず、潰される可能性が高すぎるからである。とは言え……

「勢っ!」
「……」
リョウが高速でコンパクトな突きでソレイユをけん制するが、それですらかなりの威力を孕むそれを、ソレイユは二本の刀を交差させ、サイドステップを踏みつつ受け流す。二本から上がる火花を無視して、ソレイユはそのままリョウを斬り裂かんとばかりに刃を滑らせ、一気にリョウに走り寄ろうと迫る。
技術さえあれば、こうしてある程度相手の攻撃の威力を受け流す事も出来るのだ。

「ンにゃろ!」
しかしそうなるのは流石にリョウとて予想している。故に、突き出した冷裂の柄をしっかりと握りこむと……

「ぉ、羅っ!」
思い切り、斜め下に向けて振った。これで、先程のように弾き飛ばそうとしている訳だ。だが……

「なら、こんなのはどうだ?」
「はぃ!?」
それをソレイユは受け流した。いや、まぁ正確に言うと避けたなのかもしれないが……
一旦ソレイユが刀の切っ先を地面に向けて、それは起こった。……空中で、側転すると言えば良いだろうか?所謂、とんぼ返りと呼ばれる物を極低空で行う。空中で右から左に振られる冷裂に合わせて回転し、刀を冷裂の勢いに噛み合わせて再び流したのだ。まぁそれをしたソレイユはともかく、リョウの方は当然仰天する。

「ちょ、アクション映画かお前は!?」
「残念ながら、おれは映画出演はしたことないなー」
言いながらも戦闘は続いている。
さて、地面に向けられていた刀と共に、空中で回転したソレイユは物理的に当然、空中で三百六十度回転した事になる。しかし……その手に持っていた刀は、そうでもない。
ソレイユが着地した時点で冷裂の方にその刃を向け続けていた二本の刀は当然、百八十度回転していた。さて、するとどうなるか、簡単なことである。切っ先は天井に向き、柄は地面に向いて、何時でも振り下ろせる体勢になっているのだ。
ソレイユが突進を再開し、ついにリョウがその間合いへ……

「奮ッ!!」
「っ!?」
しかし再び、ソレイユはその足を止めざるを得なくなった。否、正確には、刀を振る事すらやめた。突如として地面を叩いたリョウの右足が、凄まじい揺れを地面に引き起こしたからだ。

足技 範囲妨害技 大震脚

元々軽装なソレイユは、その場でギャグ漫画よろしくすっ転びそうになり……しかし持ち前のバランス感覚を駆使してなんとか地面にしゃがみこむ程度で済ませる。其処に……

「割れろ!!」
「お断わりだな」
揺れが収まると同時に硬直から回復したリョウが、冷裂を振り下ろした。ソレイユは地面で小さくバック転し、それを何とか避ける。しかし体勢を崩したままの彼の事を、リョウが見逃す訳は無い。

「ふっ!」
「っと」

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