コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 終ノ試練
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ウが突っ込む。実際ソレイユにだってそんなことは分かっているが、まぁ、それはそれである。
「おま、二刀なんて聞いてねぇし、最初聞いた時唯の飾り見てぇな事言ってたじゃねぇか!」
「当たり前だろ?物事は常に最悪を見ておくものだ。こうなることはあらかた予想できたからな。今までは使わなくても大丈夫だったが、さすがにあんた相手に使わないって選択肢はない。それに、切り札っていうのはここぞって時に使うもんだ。でなければ切り札は切り札たり得ない。ホントはさっきの一撃で沈んでほしかったんだがな……」
さも当然であると言う風に言うソレイユに、リョウは唖然としつつ言う。
「いや、すげぇ正論だけどさ……って、何かさらっと恐ろしい台詞聞こえたぞ今」
リョウの言葉はスルーしつつ、ソレイユは続けた。
「大体、そっちだって今まであの蹴り技使う事黙ってただろ?」
「いや、別に隠してたつもりねぇンだけど……」
そうなのだ。実はリョウ、ソレイユの目の前では一度も足技を使っていないのである。
乱戦の時は全く互いに互いを見ていなかったし、ワールドイーターの時は相手がデカ過ぎて使う機会が無かったのだ。
「ま、何にせよ、準備体操はこのくらいで良いだろ……」
「ちょぉ、そう言う格好良いのいらねぇから……」
ゆっくりと二本の刀の先端をリョウに突き付けたソレイユに、リョウは焦ったようにそう返した。腰が引けている。
「また演技か?」
「面倒臭ぇと思ってんのはマジだよ!!」
突っ込むように言ったリョウに苦笑しつつ、ソレイユはそのまま無形の構え。相変わらず非常に嫌そうな顔で、しかし呼応するようにリョウも構えた。
「ちなみに、その気持ちを汲んで道を譲ってくれる優しいソレイユさんは?」
「んー……そういう気の優しい知り合いに心当たりがないなー」
肩をすくめたソレイユに、リョウはますます嫌そうな顔をしたが、まぁソレイユはそれにいちいち構ってくれはしない。
「じゃ、行くぞ〜」
「来るな〜」
心底望んでいない。といった顔でリョウは返したが、何度も言うように、問答無用。バンッ!と音を立てて、ソレイユが一気に開いて居た間合いを詰めると、右手に持った長刀を右上(リョウにとっては左上)から斬り下ろす。
「っとぉ!?」
「よっ」
「おわわっ!?」
それをリョウが受け止めた。と思った時には既に左の刀が突きこまれ、リョウは慌ててバックステップで距離を取る。
実を言うと、二刀流になったからと言って全てが強くなるとは言えない。というのも、通常時と比べ、二刀流を使っている者は物理的に当然刀を片手で持つことしか出来ない。そのためどうしても一刀流で戦闘している時と比べ、刀一本に対する握りが甘くなりがちなのだ。なので、力のや一撃の威力が強い相手や武器と戦う際、二刀流を持
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