コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 終ノ試練
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にして圧力的に跳ね返す。
「だぁぁ、死ぬ死ぬ死ぬ!」
「…………」
凄まじいスピードとキレで撃ちこんでくるソレイユの一撃一撃に対して、リョウは情けない声を上げて弾きつつ受け止めつつ、しかし一歩も引く事無く抑えに回り続けていた。ソレイユ自身、あまり無理に踏み込む訳にはいかないのだ。確かに攻め手に回り続けているとは言っても、下手に踏み込んでは此方の刃がリョウに届くより前に間違いなく冷裂の薙ぎ払いの餌食になる。
とは言え、妙な距離の取っていたとてこの間合いで体勢を崩しても、突きや撃ち降ろしの餌食である。撃ち降ろし、突き、薙ぎ払い、どの体勢からも攻撃が出来、尚且つその全ての攻撃で長刀や刀のレンジを上回る薙刀は、ソレイユにとってはかなりやりにくい武器と言えた。まぁ、しかし、それはソレイユ自身分かっていた事だ。何しろ……
『元々そう言う武器だから……な』
薙刀と言うのは元来。近接戦闘に置いてその小回りの良さ、間合い、薄く、重い刀身から繰り出される威力の点から無類の強さを誇った刀に、屋外における戦闘に置いて対抗するために考案、開発された、言わば“対刀用”の武器と言う側面を持っているからだ。
リーチや、重心から出る威力的に一般的に見れば明らかに此方が不利。しかし……
『それにただ単純に負けるようじゃ、自分に顔向けが立たない』
「あぶっあぶっあぶっ!!?」
相変わらず焦ったような声を上げているリョウに、ソレイユは次々に初込んでいく。が……それをリョウもまた弾く弾く弾く。
と、いったんクーリングしようと言うのか、ソレイユが打ち込み直後にバックステップでとんだ。其処に……
「(逃がすかよ!)疾っ!」
「……」
リョウが片手で低く持った冷裂を、腰を捻りつつ突き出す。空中に居れば、先ず避けることは出来ない。矛先は一直線にソレイユの胸元へと向かう。しかし、この時リョウは失念していた。
自分がソレイユに打ち込まなかったのは、何も躱されるからだけだは無かった事を
「前にも(別の奴に)同じような事を言ったんだ……」
「ちょっ!?」
それを、ソレイユはあらかじめ構えておき、撃ち降ろすように振るったフェニクニスをぴったりと冷裂に正面からぶつける事で、その振るった“フェニクニス”の、軌道を逸らした。凄まじい力で振るわれた冷裂に自らの武器を衝突させたことで、それをしっかりと握っていたソレイユ自身の体も反動で少し冷裂の軌道から逸れる。ソレイユの足が、地面に着いた。
「どんなに突きが強かろうが……筋力値があろうが……」
「ま、じか!?」
冷裂の内側に、ソレイユのフェニクニスが入った。
「一度伸ばした腕は引かねば次は打てないのが、物の道理だ、とな」
「ちょいまち!?」
問答無用。
ジャッ!と音が鳴り、フェニクニスが
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