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SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 終ノ試練
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人の青年に、彼女等は駆け寄る。

「良かった。何かあったの?」
「あー、いや、時計がちっと止まってたのに気付かなくてな。携帯も忘れちまって連絡できなんだ、悪ぃ悪ぃ」
涼人が、片手の掌の指をそろえて美幸にすまないのポーズを示すと、美幸は微笑みながら言った。

「良いよ。まだ十分だもん。あ、それより……」
と、こんな会話をしている横で、月雫と桜火は……

「珍しいね。桜火が遅れるなんて」
「悪い、完全に寝坊だ……埋め合わせは他でするよ」
「いいよそんなの〜。まだ十分しか経ってないし、あ、それより……」
そうして二人の少女は同時にとなりを向いて微笑みあうと、互いを示した。

「「紹介するね!今此処で知り合ったばっかりの……」」
「「あ、」」
二人が言いきるよりも前に、涼人と桜火が声を上げた。

「ソレイユ!」
「リョウ、だよな?」
「あぁ。リョウだ。さっきはどうも……」
「あぁ、いや、こちらこそ」
互いに何故か見知った中であると言わんばかりに挨拶をする。と、そんな様子を見ていた美幸と月雫が驚いたように言う。

「りょう、知ってる人?」
「え?桜火知り合いの人なの!?」
それに対し、男子二人は少し戸惑ったように答えた。

「あ、あぁ……まぁ……」
「つい最近知り合ってな……」
そんな風な生返事を返す二人に、美幸が首をかしげた。

「最近……?」
「あぁ……なんて説明したもんか……」
りょうの呟くような言葉と共に、説明が始まった。

────

「えぇ!?それじゃあ美幸は……」
「並行世界の住人……という訳だな……」
「ほ、本当……?」
月雫の問いに桜火が受け継ぐように答えた。月雫の向けた問うような視線に、美幸自身も戸惑ったように答える。

「う、うん……私から見るよ月雫が、だけど……でも、まさかまたこんな事が起きるなんて……私もびっくりだよ……」
「だろうな。俺もだ」
肩をすくめて、涼人が言った。と、直に考え込むようなしぐさで地面を見る。

「っにしても、何だってこんな事が……」
「だな。あの世界だけの話かと思っていたが……」
と、二人がうんうんと唸っていた時だった。
突然、美幸と月雫の携帯が鳴り響き、メールの受信を告げる。

「あ、ごめん」
「わ、私も……」
二人が言いながら、携帯を取り出し、画面を見る。と、その顔が同時に訝しげなものに変わった。

「あれ……?」
「知らないアドレス……」
それを聞いて、男子二人の表情が曇る。

「あー、美幸?」
「なんだかな……月雫」
「「悪いけど、それ見せてくれない(ねぇ)か?」」
「え?」
「い、良いけど……」
互いに携帯を受け取ると、その中にはこんな文章が打ち込まれていた。


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