暁 〜小説投稿サイト〜
SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 終ノ試練
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ー、言われた記憶はないなー。もっと言うと、“戦闘不能になるな”とも言われた覚えないし」
「だよなー。そう言うのは、説明してもらわなきゃ分からねぇよなぁ……」
「そうだよねー」
[うぅ、む……]
ふてぶてしいながら、実際筋は通って居ないでも無い二人の言い草に、声は迷ったように唸る。しかしやがて、決意したように言った。

[物凄く不本意ですが……し、仕方ありません……分かりました。確かに此方のミスはミス。お二人のゲームクリアをお認めいたします!]
「宜しい」
「まぁ、当然でしょ」
尚もふてぶてしく言いながらリョウとソレイユはゆっくりと立ち上がる。

[それでは、ゲートをお開けいたします!賞品はちょっとした物ですが、本日は誠にありがとうございました!又の御来場をお待ちしております!]
「「二度と呼ぶな」」
[あはは……]
二人同時に天井に向けて返して、それきり天の声は何も言わなかった。

リョウとソレイユの前で、広間の奥に合った巨大な門が重々しい音を立てながら開いた。その向こうに真っ白な空間が広がっている。
少しの間二人はそれを眺めていて……不意に、リョウが口を開いた。

「そんじゃ、戻るとしますか……」
「そうだな……」
先に歩きだしたリョウの背中を、ソレイユはふと見る。そうして、困ったような顔で小さく呟いた。

「……世界は、広いな」
「ん?なんだって?」
「いや、何でも無い。さて……」
ソレイユは首を振ると、歩きだす。と、リョウの隣に彼が並んだ時、ふとリョウが言った。

「あぁ。そだ、ソレイユ」
「うん?」
自分の方を向いたソレイユに、軽く拳を突き出す。

「お疲れさん」
「……あぁ。そっちもな」
コツン。と拳をぶつけ合い、一人は二ヤリと、一人は微笑むと、並んで門へと歩き出した。
炎の灯りに包まれた広間の中から、二人の人影が、光の中へと消えた。

[お疲れさまでございました。刃殿、剣聖殿]

終ノ試練 対峙 突破
終了時残り時間 00:23
クリアタイム 14時間34分26秒

────

所変わって東京都、上野駅前。
美幸と月雫の座るベンチには、相変わらず女子らしい朗らかな笑い声が響いて居た。

「それでね……結局戻ってきてくれたんだけど……」
「わかるなぁ……」
のんびりと話しこむ女子二人。一人はおっとりとしていて落ち着きがあり、一人は遠目に見ても美人。なんとも絵になる光景だが、そんな二人の元に、同時に声が響いた。

「悪ぃ!遅くなった!」
「すまん、おくれた!」
その声に、二人の少女の顔がぱっと明るくなり、同時に同じ方向を向く。それぞれの少女が、それぞれの思い人の名を叫んだ。

「りょう!」
「桜火!」
立ち上がり、駅の方から走ってきた二
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